富田克也監督と三宅唱監督が渋谷ヒカリエでトーク 互いの作品語る
2013年2月5日 16:15

[映画.com ニュース]気鋭の若手監督を毎回2人ずつ紹介するイベント「CINEASTE 3.0」が2月4日渋谷ヒカリエで開催され、9日公開のオムニバス映画「同じ星の下、それぞれの夜」の富田克也監督作「チェンライの娘」と三宅唱監督の長編処女作「やくたたず」の上映、両監督によるトークイベントが行われた。
「同じ星の下、それぞれの夜」は、第4回沖縄国際映画祭の企画で製作されたオムニバス映画で、富田克也、冨永昌敬、真利子哲也という注目の若手監督3人が、それぞれタイ、フィリピン、マレーシアを舞台に撮り上げた。富田監督の「チェンライの娘」は、売れない役者がバンコクを訪れ、2人のタイ女性と北部の町チェンライを目指すロードムービー。三宅監督の「やくたたず」は、札幌を舞台に、卒業を間近にひかえた男子高校生たちの姿を美しいモノクロームで切り取った青春映画。
29歳という若手ながら高く評価されている三宅監督初の劇場公開作「Playback」にも感銘を受けたという富田監督は「『やくたたず』も周りの人たちがこぞってすごいすごいと言っていたので、とてもハードルが上がって三宅君を意識していた。素晴らしい人が出てきたな、とうれしい。僕はずっと新人扱いされてきましたが、もう40歳で若くもないのでこそばゆい感じがしていた。でも三宅君は本当の若手のすごい人」と称えた。
三宅監督は、「『国道20号線』『サウダーヂ』は撮りたくて撮った作品だと思うんですが、今回はオムニバスという与えられた場所で撮った作品。『サウダーヂ』を見ている者からすれば、一回休憩して見る映画だと思って期待値をあまり上げていなかった。もっと気楽に見られる映画だとなめてたわけじゃないですけど、いろいろと考えさせられる大した面白い映画。僕が今まで考えてきたことがまた新しくなるような感覚があった」と感想を述べた。
そのほか互いの製作現場や、二人の作品の共通点などをテーマにトークを展開。作品の舞台へのこだわりについて問われた富田監督は「場所云々というよりは、自分たちが面白いと思う場所に行って、面白いことを見つけて、面白い映画にしようと思っている」。三宅監督は、若者の姿をみずみずしく切り取る相米慎二監督作品との類似点を司会から指摘されると「相米監督はすれ違っていた世代。先に相米さんの映画を見ていたら『やくたたず』はもっと違うものになっていたかも」と話した。
「同じ星の下、それぞれの夜」は、2月9日全国で公開。
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