山梨文学シネマアワード授賞式 「サウダーヂ」富田克也監督、あこがれの若尾文子との対面に感激
2013年2月1日 13:15

[映画.com ニュース] 山梨県で映画と文学をテーマに、輝かしいキャリアを持つ映画人・文化人らを表彰する映画賞イベント「山梨文学シネマアワード 2013」授賞式が1月31日、甲府市湯村の常磐ホテルで開催され、女優の若尾文子、高橋惠子、映画監督の高橋伴明、映画プロデューサーの奥山和由氏、俳優で映画監督の竹中直人、映像制作集団「空族」にリヤドロの特製トロフィーが授与された。
自身の出身地でもある甲府市を舞台にした作品「サウダーヂ」が第33回ナント三大陸映画祭グランプリなどを受賞し、高い評価を得た「空族」の富田克也監督は、前途有望な若手に贈られるクリスタルアワードを受賞。「いろいろ話そうと思っていたのですが、僕が日本映画史上一番大好きな女優さんである若尾文子さんとこんな風にご一緒できるなんて本当に感激で、ほかのスピーチが全部飛んでしまいました。山梨県には増村保造監督という素晴らしい監督がいらっしゃり、増村監督と若尾さんは素晴らしい作品をつくってらっしゃって……もうここでは若尾さんのことしか話すことができません」と感無量の面持ちで喜びを語った。
高橋伴明監督と高橋惠子は、夫婦で円熟した輝きを放つ映画人に贈られるマスタークラス・アワードを受賞。高橋惠子は、結婚前の関根惠子時代に増村監督の「遊び」で主演、みずみずしい演技が絶賛された。「増村さんと出会っていなければ女優はやめていたと思っております。私も大先輩で大好きな若尾文子さんとご一緒できたことを感謝しております」と大映時代を懐かしんだ。伴明監督は「結婚30年、ふたりで受賞できたことがうれしい。これから一人でも多くの後輩を応援していきたい」と語った。「R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私」で久々のタッグを組んだ奥山氏、竹中もともにマスタークラス・アワードを受賞した。
日本映画史に歴史的偉業を残した人物へ贈られるリヤドロ・グランド・マスタークラス・アワードを受賞した若尾は、「増村さんの名前が出てきて、懐かしくて何とも言えない気分です。私にとって増村さんはとても特別な人」と、当時個人的な話をする機会が少なかった増村監督から「(若尾は)妹みたいなもの」と言われたというエピソードを交えながら述懐した。
「羅生門」「七人の侍」など黒澤明監督とのタッグをはじめ「白い巨塔」「砂の器」「八甲田山」ほか数々の名作を世に送り出した、名脚本家の橋本忍氏も若尾と同じくリヤドロ・グランド・マスタークラス・アワードを受賞。高齢のため授賞式は欠席となったが、山梨を舞台とした書き下ろしの随筆を寄せ、直筆サイン入りの自伝を出席者全員に届けた。
また、授賞式の舞台となった常盤ホテルでは、本アワードの特別協賛の高級陶器人形ブランド「リヤドロ」の作品を展示する「リヤドロミュージアム・イン・常盤ホテル2013」を3月3日まで開催。デヴィ・スカルノ夫人が同日開かれた会見に出席し、オリジナリティあふれるリヤドロポーセリンアートの魅力をアピールした。
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