井浦新、大西信満ら若松孝二監督追悼上映で客席に思い伝える
2012年10月26日 21:30

[映画.com ニュース] 交通事故による多発性外傷で10月17日に死去した、若松孝二監督の追悼上映「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」が10月26日、第25回東京国際映画祭が開催されるTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、同作に出演した井浦新(ARATA名義)、大西信満、地曳豪、撮影担当の辻智彦が出席した。
俳優の3人は、今作を皮切りに「キャタピラー」「海燕ホテル・ブルー」「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」と若松作品に出演し続け、遺作となった「千年の愉楽」(2013年公開)でも顔をそろえており、いわば秘蔵っ子といっても過言ではない。「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」で主人公・三島由紀夫を演じた井浦は、24日に行われた若松監督の告別式で弔辞を読むほど慕っていた。それだけに、「監督は怒りをもって撮っていたどれだけ情熱を注ぎ込んでいたのかを思い起こします。この作品は監督の情熱がそのまま焼きついています。ぜひ若松孝二を感じてください」と客席に訴えた。
大西は、全国各地へ舞台挨拶に出かけていったことを明かし「声をかけていただければ、どんなに小さな劇場でも行くというのが監督の信念だった。自分の口できちんとご挨拶するという姿勢を叩き込まれた」と述懐。また、若松組を代表して出席した辻は、「若松孝二の肉体は消えてなくなりましたが、魂、精神は映画に刻まれています。映画の中で若松孝二と触れ合ってください」と語り、深々と頭を下げた。
第58回ベルリン国際映画祭で最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)、国際芸術映画評論連盟賞(CICAE賞)の2冠に輝いた同作は、連合赤軍の5人の若者が軽井沢のあさま山荘に10日間にわたり立てこもり、警察と銃撃戦を繰り広げた“あさま山荘事件”に至るまでの、連合赤軍崩壊の過程をドキュメンタリータッチで描いた群像劇だ。
第25回東京国際映画祭は、28日まで。
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