被災した建物を劇場として利用「三陸映画祭in気仙沼」 園子温がメッセージ
2012年10月1日 19:45

[映画.com ニュース] 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市で“第1回三陸映画祭in気仙沼”が10月5日から7日までの3日間開催される。上映会場は市内の既存のホールに加え、被災した建物10棟を劇場として使用し、園子温監督の新作「希望の国」のジャパンプレミアをはじめ、すべての作品が無料上映される。
上映作品は映画祭の発起人のひとりである堤幸彦監督の「自虐の詩」「明日の記憶」のほか、高い人気を集めた洋邦画と子どもも楽しめるアニメ作品を含めた約40作品。また、監督や出演者、映画関係者らのトークショーなどのイベントも行われる。
先日行われたトロント国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞した「希望の国」は、被災地で取材を重ねた園監督が、東日本大震災から数年後の架空の土地を舞台に、新たな地震と原発事故に翻ろうされる家族の姿を描き、気仙沼でロケを行った。
園監督は「だから頑張れと、みんな頑張れと。みんなに言いたい。個人が、一人一人が、頑張るしかない。今は、誰も頼るわけにはいかない時代。国も偉いひとも、助けてくれない。だから頑張れと。生きとし生ける物、者、モノ。みんなが元気で健康でありますようにと、日々、祈ることで、映画は存続するものだと信じています。俺も頑張れと。みんなもがんばれ! と」とエールを送る。そして「映画とは、本物の命を守るために、生きる活力になればと、心の底からそう思い、作り続けたい。だから頑張れと。今年も、気仙沼で頂いた暖かいジャンパーを着て、歩きたい。この映画祭に乾杯」と本映画祭への思いを語っている。
映画祭実行委員である、気仙沼プラザホテル堺丈明支配人は、「わたしたちの暮らす町気仙沼は、あの日未曾有の災害に襲われました。普段の生活が混乱に陥り、人々は次第に広がる絶望感に気持ちが焦りました。そして、三陸沿岸での津波の被害だけかと思った矢先、福島県の原発が爆発したとの報道に更なる絶望感を覚えました。園監督が伝えようとする被災地の“現状”を全国の皆さんに知っていただき、忘れないでほしい……心からそう願い続けます」とコメントを寄せた。
ボランティアを中心とした実行委員会は、運営資金をソーシャルファンディング「WESYM(ウィシム)」を通じて募集中。支援者にはトークショーや3日間の優先入場権などの特典あり。「希望の国」は10月20日公開。
(C)The Land of Hope Film Partners
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