北村一輝、日本・インドネシア合作「KILLERS」に主演!冷酷な殺人鬼に
2012年9月21日 06:00

[映画.com ニュース] 俳優の北村一輝が、日本・インドネシア合作映画「KILLERS」に主演し、冷酷な殺人鬼に扮することがわかった。東京とジャカルタを舞台に、ネットを通じて知り合った殺人鬼同士が交錯していく今作で、日本側の殺人鬼・野村を演じる北村は、共演の高梨臨とともに英語のセリフに対応するため、英会話を猛特訓。「世界中に向けた作品ですので、日本だけに留まらず海外のお客さんにもぜひ見ていただきたいですね。とにかく完成がとても楽しみです」と意欲をみなぎらせている。
「冷たい熱帯魚」「恋の罪」(ともに園子温監督)のプロデューサーである千葉善紀氏と、第21回トロント国際映画祭で観客賞に輝き、米リメイクも決定しているインドネシア発のノンストップアクション「ザ・レイド」の監督を務めたギャレス・エバンスが、製作サイドとしてタッグを結成。今回のプロジェクトの監督に抜てきされたのは、製作総指揮のエバンスが資質を高く評価する若手クリエイター、モー・ブラザース(ティモ・ジャヤント&キモ・スタンボエル)。血縁関係のない親友コンビが、世界の映画界を震撼(しんかん)させる意欲作に挑む。
8月下旬に東京で撮入。現在はスタッフ、キャストともにインドネシア入りしており、オールアップは10月下旬を予定している。北村は、脚本を読んだ当初の印象を「信じがたい世界の話であり、正直はじめは理解できませんでした」と述懐。それでも、「監督のプロフィールや過去の作品を見させていただき、映像の力をはじめとするものすごい才能を見せつけられ、この監督とならクオリティの高い作品がつくれると感じ、打ち合わせをしながらこの作品の意図を理解した」という。
主人公の野村は、人を殺人の標的としてしか見ていない。無機質な部屋で女を殺害し、その様子をインターネット上にアップしたところ、ジャカルタでジャーナリストとして活動するバユが偶然見つけてしまう。体験したことのない嫌悪感を抱きながらも、その映像に魅了されたバユは、遭遇した強盗から身を守るために反撃し、殺害。その死の瞬間をネットに投稿したところ、映像を発見した野村はバユに妙な共感を覚え、ネットを通じて連絡を取り始め徐々に影響を与えていく。

北村は、この役どころを「行為に理由や欲、正義が存在していません。殺人というより『処刑』に近いもので、非人道的です。個人として野村という役柄に共感できる部分はありません」と話す。それでも、「俳優として色々な役を挑戦していきたいと思っている身としては、この役はぜひ演じてみたいと思いました。完成したら賛否両論は出るかもしれませんが(笑)」と覚悟のほどをうかがわせる。
また、高梨は野村の心を唯一揺り動かす存在となる久恵に息吹を与える。アッバス・キアロスタミ監督作「ライク・サムワン・イン・ラブ」で主演の座を射止め、カンヌ映画祭デビューを果たしたばかり。今作の脚本は英語表記だったそうで、「北村さんと日本語に変換したとき、どのような日本語がふさわしいか何度も読み合わせを重ねながら決めて、より感情が入るように会話を作っていきました」と約づくりの一端を明かした。
メガホンをとるモー・ブラザースのジャヤントは、2人の日本人キャストを「言語の壁からくる限界が当然ありますが、彼ら自身が演じる役の魅力的な一面、深みを生み出すことで、その限界を簡単に超えてくれた」と全幅の信頼を寄せる。さらに、北村に対して「細かい表情や動きは台本に書かれている以上のストーリーをキャラクターに授けてくれる」と称えれば、高梨を「私にとって幸運の女神です。彼女がこの映画に無垢な純粋さやイノセンスなど、とてつもないものを与えてくれていると感じました。彼女には、女優として素晴らしい将来が待っていると思います」と絶賛している。
「KILLERS」は、2014年に公開。
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