ジャーナリストの大津司郎氏「マシンガン・プリーチャー」を大絶賛
2012年8月4日 11:00

[映画.com ニュース] アフリカの紛争地で少年兵を救済する活動家の実話を、ジェラルド・バトラー主演で映画化した「マシンガン・プリーチャー」のブルーレイ&DVD発売を記念し8月3日、フリージャーナリストの大津司郎氏が“紛争下の子どもたち”をテーマに、東京・品川のユニセフハウスで講演を行った。
40年以上に渡りアフリカで取材活動を続けている大津氏は「アフリカは遠い、危ない、貧しいというイメージが先行し、いま日本のニュース番組に企画を持っていっても、日本社会の問題に精一杯でなかなか通らない。それでも取材を続けるのは、アフリカにはすべての人間に共通する問題が集約されており、色々な問題を解決していく知恵やヒントがあるから」と力強く訴えた。
また、「これまでにも『ホテル・ルワンダ』や『ブラッド・ダイヤモンド』などアフリカを舞台にした映画は数あるが、この映画はひと味違う。人間の内面をきちんと描いており、リアルでダイナミックで素晴らしい仕上がり」と「マシンガン・プリーチャー」に太鼓判を押した。
同作は、“マシンガン・プリーチャー(銃をもった牧師)”と呼ばれ、現在もスーダンで孤軍奮闘する活動家サム・サム・チルダースが、麻薬の売人から殺人未遂をきっかけにキリスト教徒となり、スーダンに教会と孤児院を設立していく姿を描くヒューマンドラマ。「300 スリーハンドレッド」「完全なる報復」のバトラーが主演および製作総指揮を務め、「チョコレート」「007 慰めの報酬」の俊英マーク・フォースターがメガホンをとった。
大津氏は、「この映画で提起していることは大きく2つ。それは人間の問題に対する解決力と、他人に対する関心の持ち方。それらが、主人公を通してドラマティックに表現されている」と分析。さらに、「アフリカだけじゃなく、苦しんで助けを求めている人がいるとき、誰がどうやって助けるのか。それは現在の日本のいじめ問題にも共通するし、根本的には同じ問題だと思う」と言及した。
「マシンガン・プリーチャー」のブルーレイ&DVDは、現在発売中。
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