フェデリコ・フェリーニ監督の伝記映画製作へ
2012年5月7日 08:00

[映画.com ニュース] イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督を題材にした、初の伝記映画「Fellini Black and White」が製作されることが明らかになった。
ただし、伝記とはいってもフェリーニの生涯を映画化するものではない。1957年3月、アカデミー賞授賞式出席のために初めて渡米し、ロサンゼルスを訪れたフェリーニは、到着後すぐに姿をくらます。それから授賞式直前に姿を現すまでの、謎の48時間に焦点を当てた作品になるという。この年は、フェリーニ監督作「道(1954)」がアカデミー脚本賞と外国語映画賞にノミネートされ、みごと外国語映画賞を受賞している。
米Colliderによれば、本作ではその48時間でフェリーニがLAのジャズシーンに魅了され、さらにある女性に恋心を抱いたものと仮定し、その様子を描くという。実際のタイムライン上では、その後イタリアに帰国したフェリーニは、「甘い生活」と「フェリーニの81/2」という傑作を生み出すことになる。
監督と脚本を手がけるのは、米テレビシリーズ「Homeland」で注目を集めたヘンリー・ブロメル。フェリーニ役を、「エリート・スクワッド」のブラジル人俳優バグネル・モーラが演じる。ほか、フェリーニの失そうに慌てるパブリシスト役で、ブロメルの監督作「パニック/脳壊」に主演したウィリアム・H・メイシー、フェリーニをジャズの世界にいざなうミュージシャン役でテレンス・ハワードらが共演する。
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