甘い生活

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劇場公開日:

甘い生活

解説

イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの代表作の1つで、ゴシップ紙の記者の目を通し、1950年代後半の退廃したローマ上流社会を絢爛に描いた作品。作家を夢見てローマにやって来た青年マルチェロは、現在はゴシップ紙の記者として享楽的な日々を送っていた。彼はナイトクラブで出会った大富豪の娘と一夜を過ごし、取材したハリウッド女優と狂宴を繰り広げる。そんなある日、友人家族を訪ねたマルチェロは安らぎに満ちた彼らの生活を羨むが、友人は子どもを道連れに無理心中してしまう。絶望感に苛まれたマルチェロは、狂乱の渦へと身を投じていく。主演のマルチェロ・マストロヤンニは本作で一躍世界的スターの座へ駆け上がった。第13回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。1960年製作・公開。フェリーニ生誕100年を記念した「生誕100年フェデリコ・フェリーニ映画祭」(2020年7月31日~8月20日=東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか)で4Kデジタルリマスター版が上映。

1960年製作/174分/イタリア・フランス合作
原題:La dolce vita
配給:コピアポア・フィルム
日本初公開:1960年9月20日

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映画レビュー

4.0ローマ上空を飛ぶキリスト像から海辺に打ち上げられた怪魚まで、フェリーニの映像マジックが炸裂する逸品

2020年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

生誕100年を迎えたフェリーニの代表作。ローマの大通りに集いし豪華セレブやパパラッチ、それを取りまく野次馬たちを配しながら7つのエピソードが紡がれる。その中心にはマストロヤンニ演じる新聞記者。彼の目を通して描かれるこれらの出来事は、すべて当時のタブロイド紙を賑わせた実際の事件が基になっているそうだ。ストーリーとしての繋がりはないものの、時代の流れや社会の蠢きを大局的に活写しようとした壮大な目論見がうかがえる。

冒頭、キリスト像がヘリで吊り下げられながらローマ上空を寺院まで飛行する描写であっけにとられ、中盤の「マリア様を見た!」という少女たちとそれにあやかろうとする野次馬たちの一大騒動、それからトレヴィの泉で戯れる女優と主人公、さらには浜辺に打ち上げられる怪魚の描写に至るまで、幻想的で視覚的な面白さはとどまるところを知らない。フェリーニが映像の魔術師と呼ばれた所以を存分に堪能できる傑作だ。

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牛津厚信

5.0不毛な生き方だから魅力的な映画になる。

2023年4月2日
PCから投稿

ゴシップ紙の記者というパパラッチの片棒である主人公は、庶民から上流社会の人々と付き合う。夜のローマ、恋人、愛人、海辺のこと、父との関係、友人、殺人、その全てが退廃していく。キリストはなぜ答えない。風貌の変わった主人公は、あの海辺で再開した少女の言葉さえ聞き取れなくなる。波の音が強い。それでいい。男は変わった。

物語は幻想的であり現実的でもある。
フェリーニは何を描きたかったのか
はっきりとは分からないが
「崩れてゆく何か、見えない何か」
何度観ても答えはそこになる。

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星組

3.0頽廃。 いろんな女と浮き名を流す記者が主人公。ちょこちょこ話はある...

2023年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

頽廃。
いろんな女と浮き名を流す記者が主人公。ちょこちょこ話はあるが、どれもこれも面白くない。
・突如始まるマリア騒動。なんだった?
・父親騒動。これもまたなんだった?
・ラスト間際の乱交パーティー。危険。日本人もこの感覚で多数がレイプ被害に。もはや見ていて虫唾が…
ところどころにぶち込まれるセックスの話題。これが芸術というなら、私にはちょっとわかりませんね(笑)イタリアもフランスと似た感覚ですかね。互いの国民たちはあまりよく思ってないらしい(どっかで聞いた)のが面白いですね。

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はむひろみ

4.0眠くなってしまったけれど…

2023年2月1日
Androidアプリから投稿

知的

寝られる

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雨音
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