ゆうばり国際映画祭開幕!廣木審査委員長、審査に強い意気込み
2012年2月24日 12:30

[映画.com ニュース] 第22回を迎える「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が2月23日、北海道・夕張のアディーレ会館ゆうばりで華やかに開幕した。今年のテーマは、“つながろう、映画の力で”。昨年の東日本大震災から1年、被災地の人々が抱える痛みや困難を日本全体で受け止め、夕張の地から映画の持つ力を発進していこう──というコンセプトのもと決まったテーマ。財政破綻のため一時は映画祭の存続も危ぶまれたが、今年で復活5年目。そんな夕張から「活力を送りたい」と、鈴木直道夕張市長が力強く挨拶した。
今年のオープニング上映作品に選ばれたのは、ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウ共演の「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」。クロージング上映作品は、生田斗真、吉高由里子共演の「僕等がいた 前篇」。ほか、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」「長ぐつをはいたネコ」など話題作が招待作品として上映される。また、未来の才能を発掘する同映画祭の目玉といえる、オフシアター・コンペティション部門では、応募総数313本から選び抜かれた12作品が上映され、その中からグランプリ、審査員特別賞、北海道知事賞が選ばれる。
コンペを審査するのは、審査委員長の廣木隆一監督、女優の速水典子、ラテンビート映画祭のプロデューサー&プログラムディレクターのアルベルト・カレロ・ルゴ、韓国・富川国際ファンタスティック映画祭チーフプログラマーのジン・パク、監督・脚本家のいまおかしんじの5人。1993年に「魔王窟サディスティックシティ」で、ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭ビデオ部門グランプリを受賞した経歴のある廣木監督は、「最初に夕張に来たときにグランプリをいただきました。そのとき客席には(審査委員でクエンティン・)タランティーノ監督がいて、すごく喜んでくれた。僕のなかでとても思い出深い映画祭です。今回は、楽しみながらしっかりと審査したい」と、熱い思いを語った。
今年は、招待作品部門、オフシアター・コンペティション部門、特別プログラム&イベント、フォアキャスト部門のほかに、国内外から集めたさまざまな短編映画を紹介する、インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門が新たに新設された。また、東日本大震災被災地支援事業の一環として「ゆうばりWHITE ROCK KIZUNA プロジェクト」がスタートし、震災前の東北で撮影された映画5本が、アディーレ前に設置された巨大テント・ホワイトロックで鑑賞できる。会期中に上映される作品は、長編短編あわせて112本。これは過去最大の上映本数となる。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は、27日まで開催。
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