松ケン&瑛太「僕達急行」PRツアーで東京-福岡間を新幹線で大移動!
2012年2月20日 05:00
[映画.com ニュース] 森田芳光監督の遺作「僕達急行 A列車で行こう」に主演の松山ケンイチと瑛太が2月19日、都内で行われたプレミア試写会後、東京・品川から福岡・博多までの1200キロを新幹線で約5時間かけて移動し、車内で報道各社の取材を受けるという映画さながらの“PRツアー”を敢行した。
鉄道オタクの青年2人を主人公に描くオリジナルコメディ。大手企業に勤める会社員・小町(松山)と、倒産間近の鉄工所の跡取り息子・小玉(瑛太)が、共通の趣味である鉄道を通じて友情を深め、仕事や恋愛に悪戦苦闘する姿をユーモラスに描く。メガホンをとった森田監督は、「家族ゲーム」「黒い家」「武士の家計簿」など数々の名作を手がけ日本映画界を長年にわたり牽引してきたが、昨年12月20日に急逝し、惜しまれながらも本作が遺作となった。
劇中で、松山演じる小町が東京から博多に転勤となるが、“鉄オタ”の小町は飛行機を使わずあえて新幹線で博多まで移動する。小町と同じ行程をたどりながら、新幹線内での取材をこなした松山は「初めての経験だったので面白かったけど、取材にも景色にも集中できなくて(笑)。次はもっと要領よくやります」と戸惑いながらも、“僕達急行”ならではの道程を満喫。瑛太は、「新幹線の中にはお弁当を食べてる人がいたり、外をぼーっと見たりしてる人がいたり。電車の中ならではの景色や時間の流れを感じることができた」とリラックスした面持ちだった。
また、2人は取材の合間を縫い、同作の「上映記念ロケ地ツアー」一行の車両をサプライズで訪れ、記念撮影や握手に応じるなどツアー客に大サービス。鉄工所の外国人労働者役を演じたタレントのジュンとデイビット矢野も、ツアー参加客からの質疑応答や写真撮影に奔走し盛り上げた。
目的地・博多に到着した2人は、T・ジョイ博多で行われた特別先行上映の舞台挨拶にも登壇し、1日で東京、博多の2都市で舞台挨拶をこなした。松山は、「日常の笑いがふんだんに盛り込まれた森田監督らしい作品。九州の空の色は本当にきれいな青色で森も映えている。九州は格好いい電車が多くて、ファンタジックで本当に好きな場所!」と久々の九州凱旋(がいせん)に興奮気味。瑛太も、「撮影が休みの日には大濠(ほり)公園でよくランニングをしていた。苦しいこともあるけど、楽しみを見つけて前向きに生きていくっていう素晴らしいことを僕自身も感じられた作品」としみじみ振り返った。
「僕達急行 A列車で行こう」は、3月24日から全国で公開。