黒い家

劇場公開日:1999年11月13日

解説・あらすじ

古都・金沢。昭和生命北陸支社に勤務する若槻慎二は、保険金の請求書類に埋もれ苦闘する日々を送っていた。ある日、若槻は中年女性の声で「自殺でも保険金は下りるのか」という問い合わせの電話を受ける。思いつめたその声の様子に、思わず自殺を思いとどまるようなだめたが、相手は彼の名前を確認すると電話を切った。そして翌日、菰田と名乗る契約者から若槻名指しのクレームを持ち込まれる。

1999年製作/118分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1999年11月13日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 日本アカデミー賞(2000年)

ノミネート

主演女優賞 大竹しのぶ
助演男優賞 西村雅彦
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映画評論

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(C)1999「黒い家」製作委員会

映画レビュー

2.5胸を借りました

2025年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

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いぱねま

4.0これは・・・・

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

良く出来てる。

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mark108hello

3.5お上手やわ

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

大竹しのぶと西村雅彦。上手いけど怖いわ。ほんま。

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symi

4.0「Jホラーの一つ」という範疇には収まりきらない一作

2024年9月25日
PCから投稿

没後10年以上を経て、フランスでの回顧上映が実現するなど再び脚光を集めている森田芳光監督が、1999年に制作した作品です。

同年に森田監督は『39 刑法第三十九条』(1999)を公開しており、『家族ゲーム』(1983)、『ときめきに死す』(1984)で新鋭監督として登場して以来キャリアを積み重ね、『失楽園』(1997)に続いて監督としての円熟期を迎えようとしていました。

この年はまた、『死国』や『リング2』公開など、いわゆる「Jホラー」ブームのただ中にあったため、森田芳光作品というよりも「Jホラーの一作品」という見方もされがちでした。

実際のところ、内野聖陽演じる若槻の日常が徐々に狂気に浸食されていく過程など、Jホラーの特徴ともいえる要素を押さえた作りにはなっています。

同時にまた、黄色の特徴的な使い方など、本筋を支える細部に森田作品ならではの要素がちりばめられていて、数多く作られたJホラー作品の一つ、という範疇には収まらないような異彩を放っています。

本作を特徴づけているのはやはりなんといっても大竹しのぶの名演(怪演)で、テレビでお馴染みの口調そのままなのに、それが何とも言えない恐ろしさをたたえているところがすごい。

内野や西村雅彦の様子の演技ももちろん素晴らしいのですが、大竹しのぶはそれをさらに凌駕している感。

ただ後半に至って、ある人物(ってぼかしても誰のことか一目瞭然だけど)の姿を通じて現代社会に息づく狂気を描こうとしたのか、あるいはその人物を超常的な力も備えたモンスターとして描こうとしたのか、いろんなホラー演出を混ぜ込んだため少し方向性が見えにくくなったように感じました。

もちろん特定のジャンルに収まらない作風が森田作品の魅力であることは十分承知の上ですが。

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yui