黒い家

劇場公開日:

解説

古都・金沢。昭和生命北陸支社に勤務する若槻慎二は、保険金の請求書類に埋もれ苦闘する日々を送っていた。ある日、若槻は中年女性の声で「自殺でも保険金は下りるのか」という問い合わせの電話を受ける。思いつめたその声の様子に、思わず自殺を思いとどまるようなだめたが、相手は彼の名前を確認すると電話を切った。そして翌日、菰田と名乗る契約者から若槻名指しのクレームを持ち込まれる。

1999年製作/118分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1999年11月13日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 日本アカデミー賞(2000年)

ノミネート

主演女優賞 大竹しのぶ
助演男優賞 西村雅彦
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映画評論

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(C)1999「黒い家」製作委員会

映画レビュー

4.0ビジビジビジの音が氣になる

2024年7月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

1999年当時、83万部を超す大ベストセラーとなった同名の小説(著者:貴志祐介)を森田芳光監督が映画化。

俳優(敬称略)が皆若く、各々が演じるキャラクターの個性が強い。
内野 聖陽、優しくて不器用な"若槻 シンジ"が主人公。
大竹 しのぶ、ボウリングが得意な"コモダ 幸子"は巨乳の設定。
西村 雅彦、不気味で言動が普通じゃない幸子の夫。
小林 薫、今作の中で2番目に好きなキャラクター。
石橋 蓮司、額の汗をハンカチで拭き取りながら作り笑いをする頼りない上司。
田中 美里、心理学研究所に勤務する優しくて美しい″黒沢 恵″。

黒沢 恵のセリフが、この作品をただのホラー映画ではなく、崇高な芸術作品にしていると思いました。
巨乳設定がなぜ必要なのかと思っていたら、クライマックスで印象に残るシーンがあって納得です。
黒い家はコモダ家のことだと思いますが、家の中が細部まで丁寧に作られていて良かったです。
劇中にちょくちょく鳴るビリビリ音というかビジビジビジッの音は、放電時に発生する音でもありガムテープの音でもあったのですね。

タイトルの"黒"は、犯人のクロと闇の両方の意味があり、劇中で目立つ黄色と緑は、花と葉の関係でしょうか。

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Don-chan

4.5胸糞悪いが記憶の奥底に染み付いてしまう映画

2023年12月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

大竹しのぶの身の毛のよだつような狂気っぷりは言うまでもないが、前半から何度も繰り返される西村雅彦の地味ながらも粘っこい怪演がひたすら気持ち悪い。

そして紛れもなく森田芳光監督の傑作。

ただし、少しでも体調の悪い時に観るのは厳禁です。

PS
例のあのシーンだけど、残念ながら大竹しのぶさん御本人の胸ではないかと。顔と胸が同時には映っていないからね。これで★半分だけマイナス💦

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プリズナーN0.6

4.0予告も見ずに、予備知識一切なしで☝️

2023年11月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

間違いなく今まで見てきた邦画の中で一番ヤバいサイコスリラーでした。

⚠️この映画は予告がネタバレの為、予備知識なしで何も情報を入れずに見る事をお勧めします⚠️

ストーリーの粗なんてどうでもよくなるような狂気の演技と終盤に突然始まる怒涛の展開が、畳み掛けるように見る者の正気を奪う怪作。

独特な効果音と演出が不穏な雰囲気を漂わせ、淡々と進むストーリーは常に不気味さを感じます。

衝撃的な部分をプラスとしてマイナスだと思う部分を挙げるとしたら、主人公の声が小さくモゴモゴと喋るので非常に聞き取りづらい所。
音量を上げてると突然背景の音や効果音が大きく入ったりするのでビックリします。

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びぃあぃじぃ

2.0原作を読んでる自分からすると怖さが足りない

2023年11月9日
Androidアプリから投稿

大竹しのぶの怪演は良かったが、逆を言うと大竹しのぶが出てこないと怖くない。

原作では、黒い家に初めて入った時から不気味さが漂っていて徐々に追い詰められる恐怖が面白かったのだが、「黒い家」というタイトルのわりにはこの家自体の不穏で不気味な要素が省かれてしまっているのが残念だった。

大筋のストーリーは原作通りだが、キャラクターの改変は大幅にあった(とくに主人公)

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赤垣