染谷将太「役者以前に興奮した」石井岳龍監督が“再デビュー”
2012年2月18日 20:29

[映画.com ニュース] 石井聰亙監督が石井岳龍に名を改めて、10年ぶりに手がけた長編作品「生きてるものはいないのか」の初日舞台挨拶が2月18日、東京・渋谷のユーロスペースで行われ、石井監督をはじめ、主演の染谷将太、共演する村上淳ら総勢16人が登壇した。
「狂い咲きサンダーロード」「爆裂都市 Burst City」など数々の異色作を世に放ってきた石井監督が“岳龍”に改名。「勝手に名前を変えて申し訳ない。神戸にプロダクションを作ったのを機に、名前も変えた」と説明し、「規模は決して大きくないが、キャストやスタッフ、関係者の努力で成り立った作品。デビュー作のつもりなので、ぜひ応援してください」と感慨深げに挨拶した。
岸田戯曲賞受賞の劇作家・前田司郎の不条理劇を映画化。病室を抜け出す女、三角関係の学生たちと喫茶店員、大事故を目撃した男たち、医療事務員に片思いの耳鼻科医……。平凡な日常を送る彼らが、次々と謎の死を遂げる理由とは。シュールな会話劇やパンクな表現など“石井節”は健在だ。
本作撮影後、「ヒミズ」で国際的な評価を獲得した染谷は「1年半ちょい前、石井さんが新作を撮られると聞いて、役者やっている以前にふつうに興奮しました」と述懐。「ずっと爆発しっぱなしで楽しかった。幸せな現場でした」と出演の喜びを語っていた。
舞台挨拶には白石廿日、飯田あさと、高橋真唯、田島ゆみか、池永亜美、札内幸太、羽染達也、青木英李、田中こなつ、渋川清彦、津田翔志朗、芹澤興人、杉浦千鶴子も登壇した。
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