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ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロス監督、交通事故で死去

2012年1月25日 11:50

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テオ・アンゲロプロス監督
テオ・アンゲロプロス監督
Rex Features/アフロ

[映画.com ニュース] 「旅芸人の記録」などで知られるギリシャの巨匠、テオ・アンゲロプロス監督が、1月24日(現地時間)、交通事故に遭い死去したと欧州複数メディアが伝えた。76歳だった。

アテネ近くのピレウスで道路横断中にバイクにぶつかり病院に搬送され、その後息を引き取ったという。最新作の撮影中だった。

アンゲロプロス監督は、アテネ大学卒業後フランスに留学。フランス国立高等映画学院で映画製作を学んだ。1970年に初の長編映画を発表。長回しや曇天時での撮影が特徴で、現代史3部作と呼ばれる、当時の軍事政権を揶揄した「1936年の日々」(72)、ギリシャ神話を基にした長編「旅芸人の記録」(75)、7人の男たちが過去を回想する幻想的な作品「狩人」(77)の3作品で世界的な評価を得た。

また、ギリシャ現代史を描いた大作「アレクサンダー大王」(80)でベネチア映画祭金獅子賞、詩人と難民の子どもとの交流を描いた「永遠と一日」(98)でカンヌ映画祭パルムドールを受賞している。

20世紀を題材にした新たな3部作の第1部「エレニの旅」のプロモーションで05年に来日しており、第2部で、09年にベルリン映画祭で公開された「第三の翼」の日本公開が予定されている。

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