エレニの旅

劇場公開日:

エレニの旅

解説

「旅芸人の記録」のテオ・アンゲロプロス監督が、ロシア革命で両親を失ったギリシャ難民のエレニの半生を、ギリシャ現代史に重ねて描く映像叙事詩。少女エレニはロシア革命で両親を失い、ギリシャ人難民の一団を率いる男スピロの家族として育てられる。成長したエレニは、スピロの長男アレクシスと恋に落ちて妊娠するが、スピロスの叱責を恐れて彼に隠して出産するのだが……。ギリシャの20世紀を描く3部作のうちの第1作。

2004年製作/170分/ギリシャ
原題:Trilogia: To Livadhi Pou Dhakrisi
配給:フランス映画社
劇場公開日:2005年4月29日

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映画レビュー

4.0いちいち美しい、そんな映画

2020年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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トミジュン

3.0映像は素晴らしいが...

2019年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この作品で「旅芸人~」以降の作品を観終わった、映像は随一の美しさで水没する村のシーンなど度胆を抜かれるのだが、緩急なくひたすら単調に悲劇が繰り返しされるのと主人公のエレニ役も泣くばかりで、まぁ男性が主人公でないと私がダメなだけかもしれませんが、人間味を感じられずもう少しうまく出来なかったのかいなと思った。映像的には劣る「...帰郷」の方が、まだ作品としては好きです(主人公が男だから?)。

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雪国の離島の生まれ、山裾育ち

4.0砲弾1発はいくらですか?命ひとつはいくらですか?

2018年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 冒頭から難民の集団映像、劇場を住居とする難民、カタリーナクラスの大雨で水没してしまう村。そして海岸で大量のシーツを干し、銃弾に倒れる男・・・衝撃的なほど悲しくも美しい映像によって3時間弱の映画が短くさえ感じられた。

 この映画のために、『シテール島のへの船出』、『ユリシーズの瞳』、『永遠と一日』の3本でテオ・アンゲロプロス監督を予習しました。アンゲロプロスの代表作『旅芸人の記録』さえ見てないのに、偉そうなことは何も言えないのですが、上記3本とは明かに違いがありました。彼独特のフィルム長回しは健在ですが、観客に行間を埋めさせる技法とでもいうのでしょうか、静かな展開が続くので、余計なカットは必要ないとバランス優先で作ってあると思われるのです。例えば、ニコスがアレクシスをバンドに誘う台詞、空爆(集落が焼け焦げたシーン)、不当逮捕の原因、アレクシスと恋に落ち双子を出産するエピソード等々は存在しません。すべて観客に想像させるのです。

 そして、人々の歩調の相違。上記3本はいずれも老人が主人公なので、歩く速度が微妙な不自然さを保っているのに対し、この『エレニの旅』では若者が主体となるので通常スピードなのです。言いかえれば、上記3本はロメロゾンビ、この映画は走るゾンビ。そのくらいの差があります。

 もう一つの相違点は回想シーンや幻想的なシーンの排除。むしろ戦争の悲惨さを現実問題として提起するため、現実描写に力を注いだのではないでしょうか。公式サイトで知ったのですが、ギリシア神話をモチーフにした壮大なドラマの予定を3部作として分割したこと。これが今までの彼のスタイルを若干変化させたような気がするのです。また、水の引いた湖に実際の村を建造するという大掛かりなセッティング。迫力ありすぎです。

 エレニから見たギリシア現代史のはずだが、実際の視点は恋人アレクシス中心。アコーディオンの腕を買われて音楽家としてアメリカに旅立つまでが印象的です。そしてヨーロッパ全土に広がるファシズムによって、一般庶民が戦争の犠牲となる姿。戦火の中でも音楽を愛し、海岸でアレクシスの作った曲ををバンド仲間が演奏するシーンには涙いたしました。

 終盤の二人の息子が兵士として敵味方に分かれてしまうところなどはちょっと急ぎ足でした。もっと描いてあったら最高の映画になったと思います。反戦映画にはしたくなかったのでしょうか?ちょっと残念。

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kossy

5.0わからない

2017年12月31日
iPhoneアプリから投稿

途中で寝てしまったので、もう一度。狂った父さん。

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ESSAI

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