旅芸人の記録

劇場公開日

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解説

『再現』、『1936年の日々』に続く第3作にしてアンゲロプロス監督が独自の手法を確立、ついに日本で初公開された伝説の傑作。他国の干渉や国内の政権交代に揺れる激動のギリシャで、たったひとつの劇「羊飼いの少女ゴルフォ」を演じて廻る旅芸人一座の39年から52年までの愛と裏切りの日々がギリシャ悲劇になぞらえて描かれる。1カット内で時代が進み、また遡るという3時間54分が、難解という解釈を超えて息を飲ませる、映画ファン必見の1本。

1975年製作/232分/ギリシャ
原題:O THIASSOS
配給:フランス映画社

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
製作
ヨルゴス・パパリオス
撮影
ヨルゴス・アルバニティス
音楽
ルキアノス・キライドニス
美術
ミケス・カラピペリス
全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第3回 日本アカデミー賞(1980年)

ノミネート

外国作品賞  
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映画レビュー

5.0傷だらけの自由

manamboさん
2015年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

旅芸人は、自由を求める精神のメタファーだろう。
1939年から1952年まで、軍事独裁政権下のギリシャの歴史を、旅芸人一座の眼を通して描いた素晴らしい映像の作品。ドイツによる占領、イギリス軍駐留と傀儡政権、内戦、アメリカの露骨な政治介入。旅芸人達は一貫して政府に弾圧され蹂躙される。舞台で殺され、投獄され、凌辱され、拷問され、殺される。それでも芝居を続けてゆく。
苛烈な獄中の拷問を瀕死で生き延びた芸人が振り絞った言葉に深く共感した。「傷だらけの自由に希望を持て!」

この映画が撮られた74年当時も、独裁制下で思想を自由に表現できる時代では無かった。アンゲロプロス監督はそこにかつて軍事独裁政権に右翼政権が取って代わった52年と同じ臭いを嗅ぎとり、その歴史を描くことで、パラレルに74年当時の“今”を批判したのだ。

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manambo

4.5ギリシャはどこにある

2015年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

ずっと観たい、観たいと思っていて、ようやく観ることができました。4時間近くの大作だから、なかなか手が出なかったんですけど、自分の中に時折訪れる、どこか本物の悲しみに触れたいという欲求から、ついに観ることにしました。
第二次世界大戦をはさんでの小国ギリシャの悲哀を描いた作品で、ナチスドイツ、ソ連、アメリカ、イタリア、イギリスなど大国に翻弄されるギリシャの人々の運命を、旅芸人の一座の視点で描いています。バルカン(っていったらギリシャの人は怒るのかもしれないですけど)半島の持つ運命っていうことで言えば、最近観たエミール・クストリッツァの『アンダーグラウンド』を想起させられましたが、そちらがユーゴという禍々しさに溢れているのだとしたら、こちらギリシャは重々しさに溢れている、そんな気がしました。
アンゲロプロスの画力が圧倒的で、観ていて疲れるほどに美しいです。彼の映画でたびたび出てくる、黒い傘、舗装されていない道路の泥濘、そこを心もとない靴で歩く人、ギリシャという国をじっと見つめ続けることで悲哀をまとって歪に曲がってしまったかのような樹木、これらが印象的でした。
決して楽しい映画ではありません。でも、やっぱり本物の悲しさに触れられる映画でした。

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チャーリー
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