アレクサンダー大王

劇場公開日:1982年3月20日

解説・あらすじ

牢につながれたひとりの盗賊が手下の導きで脱獄する。漆黒の森の中、白馬の傍らで兜をかぶるとき、彼は“アレクサンダー大王”となった……ある義賊が故郷の小さな村で独裁者へと変貌していく姿をギリシャ歌劇の姿を借りて描きながら、ファシズムの実像に迫りその危険性を告発する、アンゲロプロス監督の壮大な歴史劇。黒澤明監督が感嘆した黒いマントに注目のヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作。

1980年製作/208分/ギリシャ
原題または英題:MEGALEXANDROS
配給:フランス映画社
劇場公開日:1982年3月20日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5 壮大な寓話的叙事詩

2026年3月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

驚く

確か90年代にNHK‐BSで放送されたものを観た。上映時間は当初のバージョンが3時間55分だったのに対して、現在流通しているDVD等は3時間28分の短縮版とのことだが、放送されたものがどちらだったかは覚えていない。

テオ・アンゲロプロス監督が19世紀最後の日から20世紀最初の数日を舞台として、ギリシャ現代史の比喩的寓話を描いた一大叙事詩で、『旅芸人の記録』同様に映画のパワーに圧倒された。主人公の山賊の首領の名前が“アレクサンダー大王”というところから何やら象徴的で、彼の故郷の小村を舞台に、地主の支配、小作農の解放、共産主義者(コミュニスト)や無政府主義者(アナーキスト)の存在、軍事政権の圧政、大国イギリスの軍事政権への後援などが描かれていく。全てが寓話的でもあり、不可思議かつ不条理な幻覚のようなラストも強い印象を残す。いやはや、すごい映画でした。

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バラージ

3.0 3.0点だけど(映画館で観たいのに)

2019年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

難しい

DVDで観たくなかったが映画館で中々やってくれないので観ました。
で独特の世界に浸って酔いしれました、でも評価は3点です。
この人の映画は点数評価出来ないと思います、つまりソクーロフやタルコフスキーやホドロフスキーの映画はその世界観に浸れるかどうかで、黒澤明やイーストウッドの映画とは別ジャンルだと思うんです。ですので3点はこれまで観てきたテオ・アンゲロプロス監督作品群の中で比べたらという意味です。旅芸人→狩人→当作品という製作順を知ってしまうと「あぁこれで共産主義なり社会主義のイデオロギーに見切りをつけたんだろうなぁ」と思ってしまいます、で再出発してまたたくさんのいい作品を作ってくれたんだなぁと。

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金北山を仰ぎ観て育って

5.0 ちょっと意外なアンゲロプロス

2015年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ほとんど「必修課目履修」の姿勢で漫然と見ていたのだけれど、最後の15分が圧巻!カリスマの崩壊、復活の暗示、そして訪れた現代…アンゲロプロス作品にこういうスリルを感じたことは無かった気がする。

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