渡部篤郎主演「外事警察」で問いただす“公安の魔物”の正義
2011年12月27日 08:30
[映画.com ニュース] 渡部篤郎の主演映画「外事警察 その男に騙されるな」のポスタービジュアルが、このほど公開された。渡部扮する主人公・住本健司が冷徹な眼差(まなざ)しで一点を見据え、さらに衝撃的な文言が見る者に強いインパクトを与える。
「その行動は徹底的に秘匿され、家族にも正体を明かさない。任務遂行のためなら手段を選ばず、民間人をも利用する。公安が生んだ魔物 これが、本当に正義なのか?」。作品の世界観を的確にとらえたキャッチコピーが、ポスターの存在感を際立たせる。それほどまでに、今作はこれまでの警察映画の常識を覆す内容になった。
2009年にNHKで放送され、根強い人気を誇ったドラマ「外事警察」を映画化。日本で初めて警視庁公安部外事課を主舞台に取り上げ、国際テロリズムとの戦いを、徹底的なリアリティに基づき描いた。映画では麻生幾の小説を原案に、「ハゲタカ」のスタッフが約1年半におよぶ関係者への取材に成功し、オリジナル脚本を完成させた。
映画では、東日本大震災で混乱する日本に、ウランが持ち込まれたという情報が米CIAから政府に入る。外事課は、テロリストと交流があると疑われている企業の社長夫人(真木よう子)を“協力者”に仕立て上げるための糸口を見つけるが、そんな矢先、住本は何者かに刺される。
韓国の人気俳優キム・ガンウが今作で日本映画デビューを果たすほか、尾野真千子、田中泯、イム・ヒョンジュン、遠藤憲一、余貴美子、石橋凌らが共演。
「外事警察 その男に騙されるな」は、6月2日から全国で公開。