第12回東京フィルメックス開幕、アミール・ナデリ監督「私のホーム」
2011年11月19日 22:42

[映画.com ニュース] 今年で12回目を迎える「東京フィルメックス」のオープニングセレモニーが11月19日、東京・TOHOシネマズ有楽町で行われ、アジア圏の新進監督たちの秀作を集めたコンペティション部門10作品を審査するアミール・ナデリ(アメリカ/審査委員長、映画監督)、フィリップ・アズーリ(フランス/批評家)、チョン・スワン(韓国/前チョンジュ国際映画祭プログラムディレクター)、篠崎誠(日本/映画監督)が出席した。
2000年の創設以来、アジアを中心に作家性の強い独創的な作品を上映する映画祭として親しまれてきた東京フィルメックスが、今年掲げたスローガンは「世界×日本×未来=つなげる国際映画祭」。ナデリ監督は「近年、ハリウッド大作や商業的な作品を多く上映する国際映画祭が増えるなか、フィルメックスは学ぶ機会がある大学のような映画祭。レッドカーペットもパーティもありませんが、良い映画を上映し、良い観客を育てることに大いに貢献している」と同映画祭に敬意を表した。
ナデリ監督自身、東京フィルメックスとはゆかりが深く、第68回ベネチア国際映画祭で好評を博した最新作「CUT」の主演を務める俳優・西島秀俊との出会いも、今映画祭がきっかけ。「もう映画祭とのお付き合いは、かれこれ8年くらいになります。私にとっては日本への窓口であり、大切なホームです。審査には真剣に取り組み、一番良い選択をしたい」と抱負を述べ、「私の新作のタイトルは『CUT』ですが、今日は開幕なので、ぜひ“アクション”と申し上げたい」と開会を宣言した。
また、東京フィルメックスのディレクターを務める林加奈子氏は「今を生きる私たちが、もっと強く生きるために必要な映画がそろいました」と豊富なラインナップに自信をのぞかせた。
コンペ部門には韓国の鬼才キム・ギドクの助監督を務めていたチェン・ジェホン作「豊山犬」、チベットの現状を描き出した「オールド・ドッグ」をはじめ、日本からは原発事故後の福島を捉えた藤原敏史監督のドキュメンタリー「無人地帯」、24歳の新鋭・奥田庸介監督が大森南朋、光石研、臼田あさ美を起用し撮りあげた「東京プレイボーイクラブ」が出品されている。また、特別招待作品としてナデリ監督の「CUT」も上映される。
第12回東京フィルメックスは、11月19日から東京・有楽町朝日ホールをメイン会場に9日間の日程で開催される。
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