アキ・カウリスマキ監督新作は「港町3部作」に
2011年11月10日 11:32
[映画.com ニュース] 今年5月のカンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した、フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の最新作「ル・アーブル(Le Havre)」(2011)が、ヨーロッパの港町を舞台にした “港町3部作”の第1作目であることがわかった。
「ル・アーブル」は、タイトル通り、フランス北西部の港町ル・アーブルを舞台に、アフリカからの移民の少年を取り巻く人間模様を描く。来年2月の第84回アカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表に選出されている。
カウリスマキ監督が、地元の映画誌Filmihulluに語ったところによれば、「ル・アーブル」は、監督いわく“港町3部作”の第1作で、第2作はスペインの港町ビーゴ、第3作はドイツが舞台になるという。ただし、3部作が完結するのにあと10年は必要だそうだ。
カウリスマキ監督には過去にも、「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」の“労働者3部作”と、「浮き雲」「過去のない男」「街のあかり」からなる“敗者3部作”がある。