巨匠タル・ベーラ監督の“最後の作品”予告編が公開
2011年11月9日 15:00
[映画.com ニュース] 第61回ベルリン映画祭銀熊賞と国際批評家連盟賞をダブル受賞、ハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督が哲学者ニーチェの逸話を題材にした作品「ニーチェの馬」の予告編を、映画.comが入手した。独自の哲学と映像美で映画を撮り続けてきたタル・ベーラ監督は、本作がメガホンをとる最後の作品と表明している。
「神は死んだ」の言葉で知られ、近年ふたたび脚光を浴びている19世紀末のドイツの哲学者ニーチェ。イタリア・トリノの広場で鞭(むち)打たれ疲弊した馬の首をかき抱き、そのまま発狂したというエピソードからインスパイアされた本作は、重厚なモノクロームの映像で馬のその後を追う。
撮影は2007年の「倫敦から来た男」に続き、フレッド・ケレメンが担当。暴風が吹き荒れる寒村で生きる農夫と娘、疲れ果てた馬……貧しく単調な生活から、生と死、人間の尊厳を描いた。「私の作品の中でも特別な位置を占める」と話すタル・ベーラ監督の、34年間の集大成だ。
このほど公開された予告編では、荘厳な音楽とともに、物語の中心となる家族が過酷な環境で生きる姿を映し出す。また、本作に感銘を受けたミュージシャンの細野晴臣からのコメントも挿入されている。
「ニーチェの馬」は2012年2月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
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