園子温監督「ヒミズ」、ベネチア映画祭コンペ部門に出品決定!
2011年7月28日 18:30
[映画.com ニュース] 園子温監督の最新作「ヒミズ」が、第68回ベネチア国際映画祭(8月31日~9月10日)のコンペティション部門に正式出品されることが決まった。これまでにも世界中の映画祭で上映されてきた園監督作。近年は「愛のむきだし」でベルリン、「冷たい熱帯魚」でベネチア、「恋の罪」でカンヌと世界3大映画祭を席巻してきたが、コンペ部門での出品は今回が初めてのことになる。
今年のベネチアのコンペ部門に選出された日本映画は、「ヒミズ」のみ。園監督は、「ベネチア国際映画祭コンペティション部門に選ばれて光栄に思います。撮影の前に、大震災、原発事故が起きて、それまで書いていたシナリオを書きかえなくてはならなくなりました。どうしても今、この現実を映画の中に取り入れて撮っておかなくてはいけないと思いました」と述懐。それだけに、「たった今、目の前で起きている本当の世界に即して映画を撮るというのは、非常に生々しく大変なことでありました」とコメントを寄せた。
同作は、「行け!稲中卓球部」の古谷実が、ギャグを封印して若者の暗部をえぐるダークなストーリーに挑んだ人気漫画の実写映画化。園監督が原作ものを手がけるのは、今回が初めてとなる。普通の大人になることを願う住田祐一と、愛する人と守り守られ生きることを夢見る茶沢景子が主人公。15歳のふたりの日常は、住田が起こしたある事件をきっかけに一変する。
なお、園監督は今回の決定を受け、公式上映に参加しレッドカーペットに立つ予定だ。ベネチア映画祭では、黒澤明監督、稲垣浩監督、北野武監督が金獅子賞を戴冠するなど、日本作品との縁が深い。世界が認める鬼才が、満を持してベネチアのコンペに挑む。
「ヒミズ」は、2012年春に全国で順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】本当に放送していいのか…!?不適切報道か否か?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー