板尾創路監督「月光ノ仮面」、モントリオール世界映画祭へ
2011年6月30日 06:01
[映画.com ニュース] 板尾創路の監督第2弾「月光ノ仮面」が、第35回モントリオール世界映画祭(8月18~28日)のフォーカス・オン・ワールドシネマ長編部門に出品されることが決定した。板尾監督は、「僕ももちろん行かせてもらう予定です! 観客の方々の反応が楽しみなので、僕が意図していないようなイメージを感じ取ってもらえると思うと、期待と楽しみのほうが強いです」とカナダ行きを心待ちにしている。
「月光ノ仮面」が出品されるフォーカス・オン・ワールドシネマ長編部門は、“世界の注目すべき映画に焦点を当てる部門”として話題作が多く並ぶことで有名だ。昨年は、藤原竜也主演「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」ほか3本の日本作品が海をわたった。同映画祭は、奥田瑛二監督作「長い散歩」(第30回)、滝田洋二郎監督作「おくりびと」(第32回)がグランプリを受賞したほか、昨年は李相日監督作「悪人」で深津絵里が最優秀女優賞に輝くなど、日本作品にとって縁起が良いことで知られている。
板尾監督は、同映画祭出品決定について「海外の方々に落語は理解できないカルチャーだと思います。ストーリーとしては、もしかしたらとらえ辛いかもしれないが、落語が理解できない時点であまり必然はないはず。不思議で、怪しげな世界観に興味をもってくれたのだと思います」と分析してみせた。
海外の評論家や観客の反応については、「映画に関しては個人それぞれの感想と意見がある。なので、そこはまったくビビッていないです」ときっぱり。それよりも、「自分で言うのもなんですが、大好きな作品です。が、ナゾが多い作品。映像に興味を持っていただき出品が決定したのかなと思うので、ぜひ皆さんにも楽しんでもらいたい」と世界中から集う映画人、ファンとの対面に思いを馳せている。
前作「板尾創路の脱獄王」に続き、今作でも脚本(増本庄一郎との共同名義)・主演を兼ね、1人3役を担う板尾監督。浅野忠信、石原さとみと初共演を果たした映画の舞台は、敗戦の痛手が癒えぬ昭和22年。戦死したと伝えられた落語界のホープ・森乃家うさぎが、顔を包帯で包み一切の記憶をなくした状態で帰郷する。かすかな記憶をたどるように得意としていた“祖忽長屋”をつぶやくのだが、かつての姿はそこになかった。
「月光ノ仮面」は、2012年1月14日から全国で公開。
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