BIGBANGチェ・スンヒョン&イ・ジェハン監督、“初挑戦”づくしの現場を振り返る
2011年2月18日 11:27

[映画.com ニュース] 1950年の朝鮮戦争下、71人の学徒兵たちの壮絶な運命を描いた「戦火の中へ」の公開に先駆け、主演のチェ・スンヒョン(BIGBANGのT.O.P)とイ・ジェハン監督に話を聞いた。
本作は、朝鮮戦争で命を落とした学徒兵が母親につづった手紙を基にした戦争アクション。韓国軍司令部が置かれた浦項女子中学校の守備を任されることになった71人の学徒兵の捨て身の戦いを描く。
学徒兵を率いる気弱な指揮官ジャンボム役で本格的なスクリーンデビューを果たしたスンヒョン。「脚本を読んで真っ先に感じたのは、ジャンボムそのものにならないとこの現場は乗り切れないということ。でも撮影前のリハーサルで、監督からメソッド演技を指導してもらい、身も心も役になりきることができた」と述懐。現場では戦争の恐怖を間近で感じ、不眠症に陥ってしまったというが「撮影を通して、今までにない悲しみや孤独に直面しましたが、今思えば、僕を成長させてくれる時間でした。まさに僕自身のターニングポイントとなる作品」と感慨深げだ。
一方、「私の頭の中の消しゴム」「サヨナライツカ」など純愛映画の名手として知られるイ・ジェハン監督にとって、戦争映画は初挑戦。「参考にしたのは『ブラックホーク・ダウン』や『プライベート・ライアン』『アラビアのロレンス』など昔から好きだった戦争映画。どの作品も刺激的な描写だけでなく、戦争に対する監督の視点が込められている。ならば僕は何に重きを置こうかと考えたとき、戦争のむごさや殺傷の事実より、戦争の悲劇とそこで生まれた感情を映像で表現しようと思いました」。その言葉を証明するかのように、すさまじい爆破や銃撃戦の後には、監督の真骨頂とも言うべき“男泣き”シーンがしっかりと盛り込まれている。
イ・ジェハン監督をして「キャラクターに没入していく変化や、演技に対する瞬発力と集中力を間近で見て、とても頼もしく思えた」と言わしめたスンヒョン。「こんな役がやってみたいというのはないけれど、これからも自分自身を表現できるような役柄にめぐり合えれば、果敢に挑戦していきたい」と今後の俳優業への意欲も見せていた。
「戦火の中へ」は2月19日から全国で公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント