永作博美「八日目の蝉」劇中で地毛20センチをバッサリ!
2011年2月4日 07:00
[映画.com ニュース] 女優の永作博美が、井上真央主演作「八日目の蝉」の劇中で、自らの手で地毛を20センチ以上にわたりバッサリと切り落としていることがわかった。問題のシーンは、永作扮する希和子が誘拐した乳児を連れて逃亡する際、世間やマスコミの目から逃れるために駅ビルのトイレで決行。永作の同作にかける意気込みがうかがえる、衝撃的な場面だ。
同作は、第2回中央公論文芸賞を受賞し、昨年3~5月にNHKが檀れい主演でドラマ化。希和子役の永作は、自分が子どもをもてなかった希望を奪った乳児に投影させ、ありったけの愛情を注ぎ続けるという役どころを熱演する。
希和子の心理状況を象徴する場面でもある同シーンは、新幹線に乗車する直前にトイレの個室で、幼い恵理菜(希和子は薫と呼ぶ)を抱いたまま何の躊躇(ちゅうちょ)もせず自らの髪にハサミを入れている。床に敷かれた新聞紙の上に落ちた髪をゴミ箱に捨てた際、鏡に映りこむショートヘアの自分の姿にしばらく言葉をなくすという、繊細かつ衝撃的な内容は見逃せない。
角田光代の人気小説を成島出監督が映画化する同作は、2つのパートに大別される。希和子が軸になるのは前半パート。後半パートでは、井上演じる恵理菜が自らもまた不倫相手の子どもを妊娠してしまい、真実の愛とは、母性とは何かを模索しながら成長していく姿に軸を置く。
「八日目の蝉」は、4月29日から全国で公開。