東映、「デンデラ」「大鹿村騒動記」の1000円興行を敢行
2011年1月30日 06:01

[映画.com ニュース] 配給大手の東映は、天願大介監督作「デンデラ」と阪本順治監督作「大鹿村騒動記」の2作品を、鑑賞料金1000円で劇場公開することに決定した。
2010年の映画界は、興行収入が2207億3700万円と歴代最高を記録。これを後押ししたのが、「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」といったハリウッドの3D映画だ。若年層中心のマーケットが主軸ではあるものの、往年の名画をニュープリントで上映する「午前十時の映画祭」が大成功を収め、映画離れの顕著だったシニア層が劇場へ舞い戻ってきた。
今回、1000円興行を敢行する2作品は、「デンデラ」に浅丘ルリ子、倍賞美津子、草笛光子、「大鹿村騒動記」に原田芳雄、大楠道代、岸部一徳といったベテラン陣が結集し、丁寧につくりあげている。両作品を製作したセディックインターナショナルは、“生きる”を共通のテーマとし、1セットで配給・宣伝することを東映に持ちかけた。
セディックは具体的な施策のひとつとして、2作共通の特別な興行料金設定を提案した。東映サイドは、ターゲットの主軸となるシニア層だけでなく30~50代の映画ファンへの訴求にもつながると判断。通常の入場料金1800円からの大幅な値下げを実現させ、劇場公開に臨むことになった。
くしくも、東宝の子会社でシネコン最大手のTOHOシネマズがこのほど、一般料金を1500円にするなど料金の見直しに着手すると発表したばかり。業界全体を揺るがせた一連の値下げ実施が、今後どのように推移していくのかに大きな注目が集まる。
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