桜庭ななみ、杉田成道監督の手紙に感動の号泣
2010年12月18日 12:33

[映画.com ニュース] 役所広司の主演最新作「最後の忠臣蔵」が12月18日、全国310スクリーンで封切られ、役所をはじめ共演の佐藤浩市、桜庭ななみ、杉田成道監督は、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで舞台挨拶に立った。
同作は、「北の国から」を手がけた杉田監督が池宮彰一郎の人気小説を映画化。赤穂浪士の吉良邸討ち入りの事実を後世に伝えるため生き延びた寺坂吉右衛門(佐藤)と、討ち入り前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所)の2人が、それぞれ主君・大石内蔵助の密命を全うしながら力強く生きる姿を描く。
この日は、サプライズでキャスト3人へ縁の深い関係者から手紙が寄せられた。桜庭は、「暗やみを手探りで進んでいこうと明るく健気に振舞う姿は、僕らの心を打ちました」という手紙の贈り主が杉田監督だと知ると、大粒の涙を流した。
クランクイン1カ月前からのリハーサルを振り返り「発声から1シーン、1シーン丁寧に教えてくださいました。誕生日も夜11時までリハーサルで『このヤロウ!』と思ったのですが、今は心から感謝しています」と声を震わせた。さらに、「この作品が終わっても役所さんも佐藤さんも監督も、私のことを忘れないでください」と涙ながらに頭を下げた。
美術監督の西岡善信からの手紙を聞き終えた役所は、「いやあ、感動しますね。若造のころからお世話になったんです。本当に感激です」。佐藤は、脚本家の田中陽造から手紙が寄せられ「『魚影の群れ』以来27年ぶりに田中さんの本でお仕事をさせていただいた。ありがたいですね」と笑みをのぞかせた。
涙を流す桜庭にハンカチを手渡した役所は、「こんなにベタな演出になっているとは思わず……。さすが杉田組です。この作品は、もうひとり歩きをしています。ひとりでも多くの方々に楽しんでいただけたらうれしい」と力強くアピールしていた。
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