今村昌平監督長男、父の遺志受け継ぐ映画大学に意欲満々
2010年11月16日 20:15
[映画.com ニュース] 故今村昌平監督が1975年に開校し、数多くの映画人を世におくりだしてきた専門学校の日本映画学校が、2011年4月から日本映画大学として新たなスタートを切る。これを受けて11月16日、同大学の佐々木史朗理事長、佐藤忠男学長、高橋世織学部長、天願大介学科長らが、神奈川・川崎市内のホールで会見した。
神奈川・横浜に横浜放送映画専門学院として開校した日本映画学校は、86年に川崎への移転を機に現名称に改め、来年には今村監督の念願だった日本初の映画大学として生まれ変わる。同校はこれまでに、「十三人の刺客」の三池崇史監督、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督、「フラガール」「悪人」の李相日監督らを映画界におくり出してきた。
日本を代表する映画評論家の佐藤学長は、「1970年代の日本映画業界は壊滅寸前で、当時映画をやりたい若者は行き場を失っていた。そこで撮影所に代わる学校をつくろうと日本映画学校が設立され、現在に至るまで我々は日本映画の現場を支えてきたという自負をもっている」と述懐。「大学ではさらに理論的でアカデミックな教養を深めていきたいが、同時に今まで実習中心にやってきたことも発展させていきたい」と意欲を新たにした。
今村監督の長男で、監督・脚本家として第一線で活躍する天願学科長は「父親は家庭人としては全然ダメだったけど、映画人としては有能なスタッフ・キャストに恵まれ、良い映画をつくったと思う。父が亡くなったとき、大学化という未完成の作品が残ったが、縁あってかかわることになり、大変な名誉とともに責任の重大さを感じている」と語った。また、「いわゆる普通の大学にするつもりは全くなく、若い人たちが新しい人生に覚せいするような大学になればいいと思う」と展望を語った。
日本映画大学は、現在の新百合ヶ丘キャンパスに加え、川崎・麻生区に白山キャンパスを建設中で、同キャンパスには今村昌平記念スタジオも設置される予定。募集定員は140名で、12月1日から推薦入学試験が開始される。
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