タランティーノ作品の名編集者サリー・メンケさん、56歳で急死
2010年9月29日 12:41
[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノ監督の作品すべての編集を手がけた編集技師のサリー・メンケさんが9月28日未明(現地時間)、米ロサンゼルスのグリフィス公園内で、遺体で発見された。56歳だった。なお、事件性はないという。
ロサンゼルス在住のメンケさんは、前日27日に飼い犬をともなってハイキングに出かけたが、夕方になっても戻らないため、友人たちが警察に捜索を願い出ていた。公園内のブロンソン渓谷で発見された遺体のそばには、愛犬のラブラドール・レトリーバーが付き添っていたという。メンケさんの車はカギのかかった状態で、駐車場で発見された。
現時点では死因は特定されていないが、この日のロサンゼルスは最高気温45度という記録的な猛暑に見舞われており、熱中症などの可能性が指摘されている。
メンケさんは、タランティーノ監督のデビュー作「レザボア・ドッグス」(1991)から最新作「イングロリアス・バスターズ」(09)まで同監督の全作品の編集を担当。うち、「パルプ・フィクション」(94)と「イングロリアス・バスターズ」でアカデミー賞編集賞にノミネートされた。その他の編集作品に「天と地」(オリバー・ストーン監督)など。メンケさんには夫とふたりの子どもがいる。
なお、現時点ではタランティーノ監督からコメントは出されていない。