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妻夫木聡、こん身の役作りに外国人記者がダメ出し

2010年9月22日 17:09

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話題の日本映画に海外からも熱視線
話題の日本映画に海外からも熱視線

[映画.com ニュース] 第34回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した映画「悪人」の李相日監督と主演の妻夫木聡深津絵里が9月21日、東京・有楽町の日本外国特派員協会の招待を受け、昼食会に出席。海外メディアの記者と質疑応答を行った。

芥川賞作家・吉田修一のベストセラー小説を映画化した同作は、殺人を犯した青年・祐一(妻夫木)と恋に落ちた光代(深津)の孤独な逃避行を描いた社会派ドラマ。従来のさわやかなイメージを覆した妻夫木と、激しいベッドシーンに挑んだ深津の演技に特に注目が集まり、記者たちの質問も2人の演技に集中した。

殺人犯という難役を自ら希望し、熱演した妻夫木は「監督に『すべてが違う』と言われた。祐一になり切るために建設現場でバイトをしたり、炭水化物を抜くなどして自分自身を精神的に追い込んだ」と熱く語った。そんななか、ある外国人記者が「妻夫木さんは優しい顔なので悪人役は説得力がない」と発言し、会場は大爆笑。妻夫木は「公開ダメ出しされるとは……。自分の中にある陰陽の“陰”の部分を引き出して、それまで会ったことのない自分を探したかったんです」と苦笑い。

深津は、最優秀女優賞のトロフィーを手に登壇し「まさか自分が選ばれるとは思わなかった。賞に値する芝居が出来たか自信はない」と謙そんしつつ、「どのシーンも妻夫木さんと心をひとつにして演じた。2人は強くつながっていた」と笑顔で撮影を振り返った。

配給の東宝によれば香港、マカオ、台湾での公開が決定しており、シンガポール、韓国、マレーシアでも公開予定。また、ハリウッドからリメイクのオファーがきていることも発表された。

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