白石和彌監督デビュー作、小林且弥が「日本で上映できるか心配だった」
2010年9月18日 23:22

[映画.com ニュース] 若松孝二や行定勲、犬童一心らの下で助監督を務めてきた白石和彌監督のデビュー作「ロストパラダイス・イン・トーキョー」が9月18日に初日を迎え、主演の小林且弥、内田慈、ウダタカキ(菟田高城から改名)、白石監督が東京・ポレポレ東中野にて舞台挨拶に登壇した。
同作は、知的障害者の兄・実生とその弟・幹生、とあるきっかけで兄弟と出会った地下アイドルとデリヘル嬢の2つの顔を持つ女性・マリンの奇妙な共同生活を通じて、現代社会が抱える問題を浮き彫りにしていく人間ドラマ。すでにSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009、釜山国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭など国内外の映画祭で上映され、高い評価を得ている。
兄思いの弟を演じた主演の小林は「海外での上映の方が多くて、本当に日本で上映できるのか心配していましたが、初日にこれだけお客さんが入ってくれて本当に嬉しいです」。立ち見客も出るほどの盛況ぶりに安どの表情を見せたが、撮影の思い出については「それが覚えていないんですよね(苦笑)。なにせ1年8カ月も前に撮影したので……」と正直に告白した。
代わりに白石監督が「(小林が)こんなにしんどいなら役者をやめようかと思うと言ったんですが、そういうネガティブさが幹生役に合っていたと思います」と撮影当時を振り返り、共演の内田、ウダの起用に関しては「内田さんは、最初に会ったときの彼女の視線の動かし方に一目惚れしました。ウダさんは『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』で演技は見ていたけれど、果たして(知的障害という難役を)やってくれるか心配で。才能あるキャストが集まってくれたからこそできた作品です」と役者陣を称えた。
そして、白石監督は「この映画は社会を少しでも救えないかなと思って作りました。作品を知ってもらうことがまず第一歩なので、応援お願いします!」と熱いメッセージを残した。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
「ズートピア2」「アバターF&A」「楓」など超注目作を“500円”で観る!
【知らないとめっっっっっっっちゃ損!】絶対に読んでから観に行って!!!!!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
「ズートピア2」観た人の感想は?
「大好き」「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「メロすぎ」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中…
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」些細なケンカが…まさかの大事件へ
提供:ハピネットファントム・スタジオ