ロストパラダイス・イン・トーキョー
劇場公開日:2010年9月18日
解説
社会の片隅で今を必死に生きる3人の男女が小さな希望を見つけるまでを描き、国内外の映画祭で注目を集めた人間ドラマ。両親を亡くし、知的障害を持つ兄・実生と2人で暮らすことになった幹生。兄の性欲処理のため、部屋にときどき風俗嬢を呼んでいる幹生は、秋葉原でアイドル活動を続けながら風俗で働くマリンと出会う。メガホンを取るのは、若松孝二監督の下で演出を学び、本作が長編デビュー作となる新鋭・白石和彌。
2009年製作/115分/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
スタッフ・キャスト
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2022年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
地下アイドルと風俗嬢。マンションとアイランド。人生の半分を兄のために使い夢を持てない青年、幹生、そもそも夢が何なのかも分からない実生。しっかりした夢を持つマリン、FALA。
今の世の中、夢を持つことさえ許されない状況だと思うけど、親から、社会から夢を押しつけられているのが現状かとも思うけど、どん底にあっても夢を持ちさえすれば光明は見える。
少女にいたずらした経緯。社会的制裁は受けてないけど、一人の少女の夢を奪っていたかもしれない。彼女の実家を訪ねたとき、そのことに気づいたかもしれない実生。外に出たときの開放感が彼をそう変えたような気もした。
白石和彌監督のデビュー作だということでアマプラで視聴。奥田瑛二がゲスト参加するだけで締まった作品にもなっていた。ドキュメンタリー制作会社もいい味付けになっていて、かつては自殺者をそのまま撮ってしまったことから脱却したい様子だったけど、今回も失敗して、次なる夢を追うんだろうなぁ。
電話中心でマンションの受注を受けるブラックな会社。20代の時にそんな小さな会社(マンションじゃないけど)の面接を受けたことあるけど、採用されたものの断ってしまったよ・・・あぁ懐かしい。
2021年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
私の感想に比べてここでの採点の点数が低いので気になって投稿します。白石監督の作品をあまり見ていない人たちからの低い評価が多いのかと予想していましたが、そうでもないようです。白石作品を見ている人たちの中にも低い点数の人たちがいるので、映画の感想は人それぞれだなと感じました。私にとってはあまりなじみのない役者さんたちが主な役をやっていますが、それでも映画の世界に引き込まれてしまいました。ビデオで見たので点数が甘くなっているのかもしれませんが、ここでの評価を見て、この映画を見逃してしまう人がいるとしたら、それはもったいないです。自分の目で見てから評価を決めてください。
2021年7月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
白石和彌監督の視点はデビューの時から全く変わっていないですね。人間を面白おかしく晒し者にしない優しさがある。劇中に出てきたドキュメンタリー作家の様に、強烈な内容の方がインパクトがあって大衆受けはするかもしれませんが、下品だし時代遅れですよね。それに女性の描写が気持ち悪くない日本では稀有な男性監督です(ここ本当に強調します)。本作でもマリンの背景やセックスシーン含めて女性が見せたくない部分を心情も含めて理解してますよね。無闇矢鱈に裸を晒したり女性が観ていて辛くなるエロさの作品を撮らない監督なので、安心して鑑賞できます。
2021年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル