岡田武史前日本代表監督、業界5社タッグの「サムライ・シネマ」応援団長に
2010年9月17日 20:34
[映画.com ニュース] 東宝、東映、松竹、アスミック・エース、ワーナー・ブラザースの映画会社5社が、今秋から順次公開する時代劇を共同でPRする「サムライ・シネマ キャンペーン」の発表会見が9月17日、都内で行われた。各社代表や各作品の主演俳優に加え、キャンペーンの応援団長に就任したサッカー日本代表前監督の岡田武史氏が登壇した。
同キャンペーンは業界5社が初めてタッグを組み、「十三人の刺客」(9月25日公開/東宝)、「桜田門外ノ変」(10月16日公開/東映)、「雷桜」(10月22日公開/東宝)、「武士の家計簿」(12月4日公開/アスミック・エース=松竹)、「最後の忠臣蔵」(12月18日公開/ワーナー・ブラザース)の5作品を共同でプロモーション。その応援団長として、この夏、ワールドカップ南アフリカ大会で日本代表をベスト16に導き、世界に日本のサムライ魂を知らしめた岡田氏が就任した。
着物姿で登壇した岡田氏は、「海外で試合に勝つごとに『サムライ、グレイト!』と言われた。サムライと呼んでもらえることに誇りを感じていた。僕らのアイデンティティ、ルーツというのは、やはりこういうサムライ魂なのかもしれない。あとは単に時代劇が好きだから」と応援団長を引き受けた理由を説明。時代劇について「美しいか、美しくないかという価値観があってもいいのではないか。僕も自分で決断をするときに、最後はその選択が美しいか美しくないかを自分に問いかけている。我々の先祖は、そういう日本にしかない価値判断みたいなものをもって生きた時代があった。そういうところにひかれるのではないか」と語った。
「十三人の刺客」「最後の忠臣蔵」に主演する役所広司は、「時代劇を知っているスタッフや俳優がどんどん天国に近くなっている。いまはそれらを受け継ぐギリギリのタイミング。お客さんが入ってくれれば、また作られていくから、盛り上がってほしい」と同キャンペーンに期待。岡田氏には「ワールドカップで夢と感動をありがとうございました。先日、ベネチア映画祭に行ったときも、海外からサムライとはと聞かれると、サッカーの若者たちの戦っている顔がサムライだと言っておきました」と頭を下げた。
同キャンペーンは9月18日から2011年1月末まで展開。全国の劇場、書店で各作品をPRするほか、旅行ギフト券や作品ゆかりの地の名産品が当たるプレゼントなどを実施していく。同キャンペーンについて、東映の岡田裕介社長が「時代劇は邦画の宝であり、世界に打ち出す刀だと思う。素晴らしい作品ができていて、やはり時代劇は各社のお家芸。なにがなんでもヒットさせていきたい」と意気込みを語り、東宝の高井英幸社長も「時代劇の火を消さないことは、我々の大事な仕事のひとつ」と話した。
会見にはそのほか、「桜田門外ノ変」の大沢たかお、「雷桜」の岡田将生、蒼井優、「武士の家計簿」の堺雅人、仲間由紀恵らが登壇した。
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