長谷川京子「桜田門外ノ変」で本格時代劇初挑戦
2010年4月14日 16:59

[映画.com ニュース] 長谷川京子が、大沢たかおの主演最新作「桜田門外ノ変」に出演する。メガホンをとる佐藤純彌監督が、圧倒的な支持を得たドラマ「華麗なる一族」(2007)で木村拓哉扮する万俵鉄平の妻・早苗を演じた長谷川の凛(りん)とした立ち振る舞いに感銘を受け、ラブコールを送ったことで出演が実現した。
同作は、水戸藩の開藩400周年を記念した映画化企画で、総製作費10億円の大型時代劇。桜田門外の変は、1860年3月に水戸藩士17人と薩摩藩士1人が、江戸城の桜田門外で大老・井伊直弼を暗殺した事件で、映画では首謀者を主人公に据えた視点で描かれる。
長谷川が演じるのは、大沢扮する主人公・関鉄之助の妻ふさ。大老暗殺の計画実行部隊の現場指揮官の伴侶という難しい役どころで、息子の誠一郎役として加藤清史郎も出演している。同作は激動の幕末を生きた男たちの姿を描くため、極端に少ない女性キャストには知名度が高く、立ち姿が美しい女優を求めた佐藤監督が直々に指名。長谷川が茶道に造詣が深いことも奏功し、「襖(ふすま)の開け閉めや着物でのきめ細やかな所作が大変美しい」とベテラン監督も舌を巻いた。
撮影は、3月25~29日に千葉・印旛郡の「房総のむら」で敢行。長谷川は、「2カ月半という長い撮影で、佐藤組というチームワークが出来上がっている中に、最後の最後5日間だけの参加だったので少し気後れするところもありました」と述懐。それでも、「監督はじめスタッフの皆さんが温かく迎えてくださったので、とてもうれしかったです。もう少し早めから参加したかったくらい」とコメントを寄せた。
初共演となった大沢は、「とても真面目で、真しにシーンに取り組んでおり、所作がきれいでとても繊細にふさを演じていました」と絶賛。加藤も、“母”を「長谷川さんとは畑を耕すシーンなどで共演したのですが、とってもきれいで優しかったです」と語っている。
「桜田門外ノ変」は東映配給で、10月16日から全国で公開。
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