ベネチア国際映画祭開幕!タランティーノ審査委員長は真しな姿勢
2010年9月2日 11:50

[映画.com ニュース] 第67回べネチア国際映画祭が9月1日(現地時間)、ダーレン・アロノフスキー監督作「ブラック・スワン(原題)」の上映とともに開幕した。クラシック・バレエ界の内幕を扱った同作は、プリマドンナに選ばれたヒロイン(ナタリー・ポートマン)がストレスによって精神的に追いつめられていく様子を描き、アロノフスキー監督らしいタフで見応えのある作品になった。
今年はコンペティション部門に日本から「ノルウェイの森」と「十三人の刺客」の2本がエントリー。三池崇史監督は「ゼブラーマン」と「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」もアウト・オブ・コンペに招待され、「十三人の刺客」と合わせて一挙に3作品がベネチアで披露される。同じくアウト・オブ・コンペとして上映される清水崇監督(昨年から開設された3D映画部門の審査員長も務める)の「戦慄迷宮3D」、オリゾンティ部門に出品される園子温監督の「冷たい熱帯魚」、短編部門の和田淳監督作「春のしくみ」を合わせると参加作品は計7本で、例年になく日本勢の健闘が際立っている。
審査員メンバーは審査委員長のクエンティン・タランティーノを団長に、アルノー・デプレシャン、ギジェルモ・アリアガ、作曲家のダニー・エルフマンら硬派な顔ぶれの計7人が集まった。オープニングに先立って行われた会見では、タランティーノに質問が集中。カンヌ映画祭でも審査員長を経験しているが、「2週間前から準備のためにいろいろな監督の映画を見直した」と真しな姿勢をのぞかせた。
映画作家として他人の作品を評価することについて、「自分は常にほかの監督の映画について批評を書いているし、他人から学びたいと思っている。ジャッジするのは困難だが、新しい、未知の作品に出合えるのが楽しみ。ほかのメンバーと意見交換するのも刺激的」と語った。またバラエティに富んだイタリア映画の伝統を評価する一方、アジア映画で最も好きな監督としてジョニー・トーの名前を挙げていた。
また深夜には、タランティーノ監督の盟友ロバート・ロドリゲスの「マチェーテ(原題)」のワールド・プレミアが行われた。ロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・アルバ、ミシェル・ロドリゲス、リンジー・ローハンら豪華キャストが脇を固めたラテン・ヒーローもの。ハードなアクション&バイオレンスをB級映画的ユーモアたっぷりに料理し、ベネチアの初日をおおいに湧かせていた。(佐藤久理子)
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