リーアム・ニーソン、スピルバーグ監督「リンカーン」主役を降板
2010年8月2日 11:34
[映画.com ニュース] リーアム・ニーソンが、主演予定だったスティーブン・スピルバーグ監督によるエイブラハム・リンカーン第16代米大統領の伝記映画「リンカーン」から降板したことが分かった。
スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」(93)でアカデミー主演男優賞にノミネートされたニーソンは、この企画が立ち上がった当初の2005年からリンカーン役に決定していた。しかし、このほど英TV番組「GMTV」の取材に対して、「やる予定だったのは事実だが、リンカーン役からは降りた。もう、自分は賞味期限切れだよ」と明言。58歳のニーソンは、1865年に56歳で暗殺されたリンカーンを演じるには、自分は年を取りすぎたと考えているようだ。
複数の企画を抱えて多忙なスピルバーグ監督は、「リンカーン」を先送りにしているあいだに主演俳優を失ったことになる。同監督の次回作には、第1次世界大戦下のイギリスを舞台に、少年と馬の友情を描いたマイケル・モーパーゴの児童小説「ウォー・ホース(原題)」の映画化が決定している。なお、進行中のリンカーンを題材にした映画にはもう1本、ロバート・レッドフォード監督の「ザ・コンスピレーター(原題)」があり、こちらは9月に開催される第35回トロント国際映画祭でのプレミア上映が決定した。
ちなみに、威風堂々とした風貌のニーソンは大統領役にはうってつけのようで、「プレシャス」のリー・ダニエルズ監督の新作歴史映画「セルマ(原題)」では、リンドン・ジョンソン第36代米大統領に扮することになっている。ニーソンの最新作「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」は、8月20日より日本公開される。