ロバート・レッドフォードがスピルバーグに挑戦状!リンカーン暗殺を映画化
2009年8月19日 12:00
[映画.com ニュース] 8月18日、73歳の誕生日を迎えたロバート・レッドフォードが、エイブラハム・リンカーン第16代米大統領の暗殺をテーマにしたインディーズ映画「ザ・コンスピレーター(The Conspirator=共謀者の意)」でメガホンを取ることが明らかになった。
米ハリウッド・レポーター誌が報じたもので、リンカーン暗殺に加担したとして死刑判決を受け、アメリカで処刑された最初の女性となったメアリー・サラットに焦点を当てた内容になるという。1865年4月、首都ワシントンで観劇中に、ジョン・ウィルクス・ブースに銃で撃たれたリンカーン大統領の暗殺に関しては多くの謎があると言われている。ワシントンの下宿屋の女主人だったサラットは、南部連合の支持者としてブースと共犯者に武器やアジトを提供した罪で起訴、絞首刑となったが、その関与の度合いを疑問視する声も多い。
脚本を手がけるのは、「サムの息子」がニューヨークの街を恐怖に陥れていた77年当時のヤンキースを描いたESPNのドラマ「The Bronx is Burning」の製作総指揮・脚本を務めたジェームズ・ソロモン。今秋のクランクインを目指して現在キャスティングの最中で、何らかの主要キャラクターの候補として、「つぐない」のジェームズ・マカボイの名が挙がっているようだ。
ちなみに、リンカーン大統領といえば、スティーブン・スピルバーグ監督もかねてから伝記映画の企画を進めているが、こちらはあまり進行していないようで、同監督の次回作として別の作品(ピュリッツァー賞受賞戯曲「ハーヴェイ」の映画化)が選ばれたことが先頃発表されたばかり。映画の規模は違うかもしれないが、レッドフォードに先を越された格好だ。
監督デビュー作「普通の人々」(80)でアカデミー監督賞を受賞したレッドフォードがメガホンを取るのは、本作で8作目になる。