「イージー・ライダー」デニス・ホッパーさんが74歳で死去
2010年5月31日 10:50

[映画.com ニュース] 映画「イージー・ライダー」の監督・主演として知られる米俳優デニス・ホッパーさんが5月29日、前立腺ガンの合併症により、米ロサンゼルスの自宅で死去した。74歳だった。
ホッパーさんは、1936年5月17日、米カンザス州ドッジシティ生まれ。1950年代にジェームズ・ディーン主演作「理由なき反抗」「ジャイアンツ」に出演。ディーンは親友だったと言われる。69年には、監督・脚本・主演を兼ねた「イージー・ライダー」が大ヒットを記録。同作はアメリカン・ニューシネマの代表作、カウンターカルチャーの象徴的作品として映画史にその名を刻んだ。
ハリウッドの反逆児の異名を持ち、アルコールやドラッグにおぼれた時期もあったが、その後も「アメリカの友人」「地獄の黙示録」等の作品で存在感を示し、86年のデビッド・リンチ監督作「ブルーベルベット」の怪演で復活を遂げた。
また俳優・監督業以外にも、画家や写真家などさまざまな顔を持ち、現代美術コレクターとしても知られていた。私生活では、5度の結婚を通して4人の子どもをもうけたが、最晩年は、5番目の夫人との泥沼の離婚劇にメディアの注目が集まった。
「イージー・ライダー」で共演したピーター・フォンダは、訃報を受けて「僕にポップアートと“失われた”映画の世界を教えてくれたのはデニスだった。僕たちはアメリカのハイウェイをともにバイクで走り、そしてハリウッドの映画作りのやり方を変えた。彼の情熱と友情に恵まれたことに感謝したい」とのコメントを発表した。
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