アメリカの友人

劇場公開日:

解説

ドイツの名匠ビム・ベンダースが、アメリカの作家パトリシア・ハイスミスによる小説「トム・リプリー」シリーズの第3作「アメリカの友人」を原作に描いたクライムサスペンス。贋作を売りさばいているアメリカ人の画商リプリーは、オークション会場で額縁職人のヨナタンと出会う。ヨナタンが病で余命わずかだと知ったリプリーは、彼に一度きりの殺人の仕事を紹介する。ヨナタンは多額の報酬を妻子に残すため殺人を引き受けるが……。主人公リプリーを「イージー★ライダー」のデニス・ホッパー、額縁職人ヨナタンを「ベルリン・天使の詩」のブルーノ・ガンツが演じ、ニコラス・レイ、サミュエル・フラーらベンダース監督が敬愛する映画監督たちも出演した。

1977年製作/126分/G/西ドイツ・フランス合作
原題:Der amerikanische Freund
配給:東北新社
日本初公開:1987年6月27日

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(C)Wim Wenders Stiftung 2014

映画レビュー

3.0ヴィム・ヴェンダース / レトロスペクティブ

2021年12月21日
iPhoneアプリから投稿

ひとりBunkamura 11夜連続
この『アメリカの友人』は娘がDVDで持ってる、と言うので
無料トライアル配信で急いで見なくても暇な時でいいやと後回しにしてたけど
Bunkamuraのチラシにもなってるので一番観なくちゃいけないやつなんでしょう…
うむ、これを観て一旦ヴィムヴェンダースは終了

血液の癌に侵され余命宣告された額縁職人で修復画家のヨナタン
家族にお金を残したいと危険な仕事に手を染める
そして手を貸し相方となるアメリカの友人リプリーとのアクション、アクション映画とは言い難いポンコツアクションw
こんな商業映画も撮るんだな、けど一味違うな、というやつ

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mamagamasako

3.0まあまあの映画

2021年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

『ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ ROAD MOVIES/夢の涯てまでも』にて鑑賞。

なんだかよく分からないが(笑)、白血病に苛まされる額縁職人の男が、殺人依頼を半ば無理矢理引き受けさせられ巻き込まれていくサスペンス作品。

殺人を犯したり、追っかけたり逃走したりと"サスペンス映画あるある"な場面はあるにはあるが、正直、緊張感がまるで無い…ちょっとした出来損ないのスリラー映画でも観せらてるような感じで、時間が経つにつれ飽きてくる(笑)

こんな作品もあるよ…ぐらいかな(笑)

*wikiによると、この作品の原作小説は、映画『太陽がいっぱい』の原作小説の続編とのこと。デニス・ホッパー演じる"トム・リプリー"というのは、映画『太陽がいっぱい』でアラン・ドロンが演じたあの役柄と同じ(おぉっ!)。

しかし、この作品、登場人物が皆どこか間が抜けてて、犯罪映画の匂いがまるでしなかったんですけど…笑

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stoneage

5.0【ロードムービー三部作の次/再び欧州とアメリカの融合】

2021年11月26日
iPhoneアプリから投稿

「都市とアリス」「まわり道」「さすらい」のロードムービー三部作の直後に制作されたのが、この「アメリカの友人」だ。

そして、主演のひとりは、アメリカ・ロードムービー代表作「イージー★ライダー」の監督・脚本・主演のデニス・ホッパーだ。

ロードムービー三部作では、戦後、東西に分かれたドイツの西側で、アメリカ文化の影響を受けつつ、アイデンティティとは何かと葛藤し、変化も受け入れ、それを肯定する姿などが描かれていたが、大きな映画のテーマとしてロードムービーが注目されたのが、アメリカ作品の「イージー★ライダー」で、その監督・脚本・主演のデニス・ホッパーを迎えて、「アメリカの友人」を撮ったことは、意義深かったのだろうなと考えたりする。

ブルーノ・ガンツ演じるヨナタンと、デニス・ホッパー演じるトム・リプリーのコンビが滑稽で最高なのだが、ヴィム・ヴェンダースの三部作とは異なり、エンディングにはイージー★ライダーちっくな悲哀も盛り込まれている。

そして、ここに描かれている殺しもハード・ボイルドなどでは決してなく、素人ならではのドタバタで、殺られる側も、殺し屋とか用心棒とか言われる割には不用心だし、マフィアと呼ばれる割には、ものすごくマヌケな感じなのだ。

だからこそ、この作品は楽しいし、悲哀も感じられて、多くの人に親しまれているのだと思う。

確かに、現代のアクション・ムービーと違って、迫力には欠ける(ただ、列車からの突き落とされそうになる場面はドキドキした)が、戦後、世界中で民主化が進展し、西ドイツでは急激な産業化が進むなか、実は、暴力的な行為の担い手も減少していたのだろうななどと考えてしまった。

戦時中はもとより、戦後しばらくも、アメリカ人俳優が西ドイツにやって来て、映画を撮るなんて考えられなかっただろうし、東西冷戦中であっても、西側の急激な相互依存関係が進行していたことが伺われる。

そして、ちょっと滑稽だけど、エンディングには悲哀も用意されていて、ヴィム・ヴェンダースとデニス・ホッパーのロードムービーを合わせたような感じで、そこもまた良いのだ。

豊かになったアメリカ人が、ロクに確かめもせずに有名画家の作品の贋作を大枚はたいて買うのだが、時代を反映していると同時に、”審美眼”はヨーロッパにあるのだという設定も面白かった。

まだ評価の定まらない新人作家の作品をバカ高い値段で買い漁るのは、今のアメリカも実は同じようなものだ。

滑稽、皮肉、悲哀。

多くのエッセンスが詰まった作品だと思う。

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ワンコ

3.0役者も映像も最高だが、翻案に失敗したかな。

2021年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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osmt
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