鬼才ギャスパー・ノエ、次回作も東京ロケを熱望「すぐに飛んでくる」
2010年5月14日 13:00

[映画.com ニュース] 「アレックス」(2003)で物議をかもした鬼才ギャスパー・ノエ監督の最新作は、東京を舞台に固いきずなで結ばれた兄妹をサイケデリックに描く「エンター・ザ・ボイド」。公開を直前に控え来日したノエ監督が、インタビューに応じた。
東京で暮らすドラッグ・ディーラーの兄オスカーと、ナイトクラブでストリッパーとして働く妹リンダ。ある日、オスカーは警察の捜査に遭い、逃亡しようとして拳銃で撃たれてしまう。しかし、リンダのことを強く思うオスカーの魂は現世にとどまり、東京の街をさまよい始める。
「若いころから死後の世界や魂に興味があって、たくさんの書物を読みあさったんだ。魂が体から出ることはできるのかとか、成功はしなかったけどトライしてみたよ(笑)。それ以来ずっと、死後の世界を旅するような映像を作りたいと思っていた。これまでに誰もそんな映画を作っていないからね」
そして念願のトリップ・ムービーを完成させたノエ監督だが、「残念なのは、青少年にこそ見てもらいたい作品なのに、濃厚なセックスとドラッグの描写があるためにR指定がついてしまったこと。僕は6歳のときに見た『2001年宇宙の旅』にすごく衝撃を受けて、それから毎年のように見ていた。多感な時期にそういう映画に出合えることって素晴らしいことだよ。宮崎駿監督の作品も、子どもの感性に大きな影響を与える類の映画だと思う。『アバター』なんて、子どもも見ることができるトリップ・ムービーだよね。僕は結構気に入っているんだ」と自身の作品と対極の存在とも言える世界的ヒットメーカーのジェームズ・キャメロン監督に敬意を表した。
「目の覚めたところが自分の家」と話す根無し草的な生活をおくるノエ監督は、「僕が住みたいと思う都市は世界にただ2つ、パリと東京だよ。日本での撮影は本当に自由で楽しくて、スタッフみんなが青年のような情熱を持っていた。次も日本で撮れるなら、うれしくてすぐにでも飛んでくるよ」と親日ぶりをアピール。「だけど、僕はアマチュア監督のように撮影当日に役者やセットを変えたりしたから、助監督をすごく驚かせただろうね。フランスでも変な人だと思われているけど、日本でもそう思われたかも」と茶目っ気たっぷりに笑っていた。
「エンター・ザ・ボイド」はコムストック・グループ配給で、5月15日から公開。
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