エンター・ザ・ボイド
劇場公開日:2010年5月15日
解説
「アレックス」で物議を醸したギャスパー・ノエ監督が、東京を舞台に固い絆で結ばれた兄弟を描く作品。東京にやってきたばかりのドラッグ・ディーラーの兄オスカーと、ナイトクラブでストリッパーとして働く妹リンダ。ある日、オスカーは警察の捜査に遭い、拳銃で撃たれてしまう。遠のく意識の中、リンダのことを強く思ったオスカーの魂は現世にとどまり、東京の街をさまよい出す。
2010年製作/143分/R18+/フランス
原題:Soudain le vide
配給:コムストック・グループ
スタッフ・キャスト
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2023年3月11日
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鑑賞方法:DVD/BD
今年17本目
日本が舞台の海外映画のなかでも当時の雰囲気を上手く切り取った作品
メインとなるストリップ劇場の外観等は過剰と言わざるを得ないく、他にもツッコミどころはもちろんだけどあるが
日本の文化をより誇張し煌びやかにした結果、さながらLSDの幻覚を思わせて趣のあるものとなっており、文字通りミニチュアや箱庭のような滑稽さも香り立つ
それ故に閉塞感が漂い、現実に押し潰されそうになりながらも僅かに抵抗し逃避する
異国の2人にはそれがより顕著に見てとれる
監督はテーマと演出が抽象的だが伝えたいことは明確なため苦痛なく観ることができた
幻覚と生命活動のイメージ映像は境界が曖昧になりストーリーとも噛み合って良いものだったが
さすがに最後のホテルの場面は冗長にも感じた
※特に意識せずギャスパーノエ監督作品を観ていたが、監督は『アングスト/不安』(1983年公開)に若き頃影響を受けていたらしい。特にカメラワークを絶賛しているインタビューがあった。監督の不自然だが没入感マシマシのカメラワークのルーツが解って納得した。この作品では"天国"からの視点とも重なりよりマッチしたものとなっている。
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ギャスパーノエはすごい好きだからこれをレンタルして見た時のことはすごい覚えてる。やっぱり撮り方や序盤の展開は好きだ。しかし、主人公が死んで霊魂になって彷徨う中で、妹の行動や自分の過去の友人の発言行動を見ているだけでこれといったあっと驚く展開がない。最後のシーンのセックスしまくっているホテルのシーンはかなりインパクトが強く覚えている。多分輪廻転生の話で最後死んだ主人公が赤ちゃんとして転生したがトイレに流されたみたいな解釈をしてる。映像は好き
2019年10月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
「輪廻転生」を映像化したって事でしょうか?
ちょっと退屈でした。
新宿の街を見て、監督さんがラリったノリで撮影した感じです。
2016年11月17日
iPhoneアプリから投稿
映画が終わった瞬間、軽い放心状態だった。猫背になって首が前のめりになってる自分に気づいた。
噂に聞いていた通り、オープニングにはやられた。現実世界のカメラワークとグラフィティーアートの融合によって表された、「ラリ」るという抽象表現には、いかにもギャスパーノエらしく、前衛的な芸術を感じた。