「24」がシーズン8で終了決定
2010年3月29日 11:53
[映画.com ニュース] キーファー・サザーランド扮するジャック・バウアー連邦捜査官とテロリストとの闘いを描いた米FOXのサスペンスアクションドラマ「24」が、現在全米で放送中のシーズン8を最後に終了することになった。同局が正式に発表したもので、最終エピソードは5月に放送される。
2001年に放送を開始した「24」は、1シーズン24話で構成され、1話で1時間をリアルタイムで描く斬新な内容が高く評価され、世界中で大ヒットを記録。日本でも近年の海外ドラマブームの火付け役となった。「24」は、現在でもFOXにとっては「アメリカン・アイドル」「Dr.HOUSE」に次ぐ人気番組だが、視聴率は徐々に低下傾向にあり、アイデアの枯渇や制作費の高騰といった要素も相まって、制作サイドと局サイド双方が納得のうえで終了が決定された。
主演兼プロデューサーのサザーランドは、「自分の一生でまたとない役柄だった。それを実現してくれた人たちへの感謝の気持ちはとても口では言い表せない。番組が終わってしまうことにはほろ苦さもあるが、つねづね好調なうちに終わらせたいと考えていた。また、『24』の映画化も非常に楽しみにしている。すべてのスタッフとキャスト、そして何よりも世界中のファンに感謝したい」とのコメントを発表した。
サザーランドの言葉にもあるように、TVシリーズの終了は、かねてから企画中の映画版「24」の製作を加速させるものと見られている。現在、「アメリカを売った男」「ニュースの天才」の監督・脚本家のビリー・レイが、ヨーロッパを舞台にした映画版の脚本を執筆中で、「24」エグゼクティブプロデューサーのハワード・ゴードンによれば、早ければ来年中の劇場公開も見込めるという。