塚本晋也監督最新作、スピルバーグらが“最も期待するアジア映画”に選出
2010年3月24日 22:01

[映画.com ニュース] 塚本晋也監督の最新作「鉄男 THE BULLET MAN」が、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスらによって第1回「グリーンプラネット・フィルム・アワード」の「2010年最も期待するアジア映画」に選出。3月23日、米カリフォルニア州のLAウェスティン・ボナベンチャーホテルで行われた授賞式に塚本監督が出席した。
グリーンプラネット・フィルム・アワードは、スピルバーグ、ルーカス、マーティン・スコセッシ、オリバー・ストーンにより、09年に米アナハイム大学に設立された映画学科が主催。同科は、今年生誕100年となる黒澤明監督にちなんで「AKIRA KUROSAWA SCHOOL OF FILM」と命名され、黒澤監督の誕生日にあたるこの日、第1回授賞式が開かれた。
第1回となる今年は黒澤監督に敬意を表し、次世代アジア監督を応援するという趣旨でアジア映画にフォーカス。「鉄男 THE BULLET MAN」が、「MOST ANTICIPATED INTERNATIONAL FILM of 2010: ACTION FILM(2010年アジア映画で最も期待される作品)」に選ばれた。授賞式に出席した塚本監督は、「この映画は、昔ながらのアナログの方法で撮影しましたが、CGでは出せない本物の迫力が出せたと思っており、本物の鉄の男が大暴れします。『アバター』とは対極のアナログ映画ですが、体が受けるインパクトは同じだと見た人には言われます。上映時間は『アバター』の3分の1ですが、見た後の疲労度は『アバター』の3倍は間違いなくあります。どうか皆さん、期待して体感してください」とスピーチした。
また、同作とともに「MOST OUTSTANDING ASIANS in HOLLYWOOD(ハリウッドで最も活躍しているアジア俳優)」には真田広之が選出。現地入りしていた真田は、「自分の功績が後に続く若い人たちのためになればと思い、やってきました。この賞をもらって今後10年頑張れます」とコメント。塚本監督とのツーショットも収められた。
「鉄男 THE BULLET MAN」は、塚本監督の代表作「鉄男」から20年を記念し、海外公開を視野に入れ全編英語劇として製作された最新作。息子を殺された怒りとともに全身が鋼鉄の塊に変化していく男の姿を描く。アメリカでは、4月22日より開催の第9回「トライベッカ映画祭」への正式出品も決定し、プレミア上映される。日本ではアスミック・エース配給で5月22日より全国公開。
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