フェデリコ・フェリーニ監督の姪が遺産を持ち逃げ
2010年1月22日 11:44

[映画.com ニュース] フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」をベースにしたミュージカル映画「NINE」の公開を1月22日に控えたイタリアで、フェリーニ一族のお家騒動がぼっ発している。
ロブ・マーシャル監督による同作とは関係のないところで、フェリーニの姪で遺産相続人のフランチェスカ・ファブリ・フェリーニと、財団法人「フェリーニ基金」の骨肉の争いが表面化。強気な性格で知られるフランチェスカは、フェリーニの故郷、イタリア・アドリア海沿岸の都市リミニを拠点とする同基金の理事を辞任する際、フェリーニが獲得した5つのオスカー像(「8 1/2」の外国語映画賞を含む)が保管されていた金庫の中身すべてと、2000冊におよぶフェリーニの蔵書を持ち去った。フランチェスカの動機は明らかになっていない。
だが、フェリーニ基金を率いるビットリオ・ボアリニは、これが同基金の活動に与える影響はなく、間もなく伊国営放送局RAIとチネチッタが保管する、フェリーニに関する1500クリップにおよぶ、ほぼ未公開の映画・テレビ映像などが資産になると楽観的に語っている。
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