鬼才クローネンバーグ監督が3D版「ザ・フライ」をセルフリメイク!
2009年9月25日 12:00
[映画.com ニュース] カナダ人映画作家デビッド・クローネンバーグ(「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」)が、自ら監督した86年のSF映画の名作「ザ・フライ」のリメイクに向けて動き出したようだ。
米ハリウッド・レポーター誌のRisky Biz Blogが伝えたもので、同監督は20世紀フォックス映画のもと、新バージョンの監督および脚本を務め、3D化も視野に入れているという。
86年の「ザ・フライ」は、58年のカート・ニューマン監督、ビンセント・プライス(「シザーハンズ」)主演の20世紀フォックス映画「蝿男の恐怖」をリメイクしたクローネンバーグ監督の代表作。
物質転送ポッドの研究をしているジェフ・ゴールドブラム演じる科学者セス・ブランドルは、自らの肉体を実験台にして有機物の転送を成功させるが、誤ってハエの遺伝子を自身の身体に融合させてしまい、肉体や行動に異変が生じるというホラー映画。
08年には同監督によりオペラ化され、ロサンゼルス・オペラ座で上演されて成功を収めている。音楽は86年版のハワード・ショアが担当。三大テノールのプラシド・ドミンゴがオーケストラを指揮した。
クローネンバーグ監督が自らの作品をリメイク、または続編を製作するのは初めてのこと(「ザ・フライ」の89年の続編「ザ・フライ2 二世誕生」はクリス・ウェイラス監督作品)。セルフリメイク作品としては、アルフレッド・ヒッチコック監督が33年の「暗殺者の家」を55年に「知りすぎていた男」として、ミヒャエル・ハネケ監督が97年の「ファニーゲーム」を08年に英語版「ファニーゲームU.S.A.」としてリメイクした例が有名だ。

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース





【パリ発コラム】クローネンバーグ特集が活況のシネマテーク・フランセーズ、ベルトルッチ「ラストタンゴ・イン・パリ」は上映中止に…フランス映画界の性暴力問題が再燃
2025年2月2日 14:00