ロック写真家アントン・コービン初監督作が、英インディ映画賞5部門を制覇!
2007年11月30日 12:00
[映画.com ニュース] U2、デビッド・ボウイ、ビョークら音楽界のカリスマを撮り続けたロックフォトグラファー&映像作家アントン・コービンの初監督作「コントロール」が、11月28日に発表された第10回英国インディペンデント映画賞(BIFA)において作品・監督賞を含む最多5部門で受賞した。
同作は、英クラブシーンをリードするニュー・オーダーの前身で、今や伝説となったジョイ・ディビジョンのフロントマン、イアン・カーティスが駆け抜けた青春の日々を、コービンらしいモノクロームの映像で綴った青春映画。わずか23歳で夭折するロックスター、イアンを演じたのは、イライジャ・ウッド、キリアン・マーフィ、ジュード・ロウらの有力候補を押しのけて抜擢された新星サム・ライリーだ。
BIFAにおいて同作は、作品・監督賞両部門で、今年のトロント国際映画祭観客賞を受賞しているデビッド・クローネンバーグ監督作「イースタン・プロミセズ(Eastern Promises)」、アナンド・タッカー監督の「And When Did You Last See Your Father」、デビッド・マッケンジー監督の「Hallam Foe」を打ち破ったことになる。
また、コービン監督は“ダグラス・ヒコックス(新人監督)賞”、イアン・カーティスを演じたライリーが新人俳優賞、ジョイ・ディビジョンのマネージャー、ロブ・グレットンを演じたトニー・ケベルが助演賞を受賞した。
他の部門では、主演男優賞が「イースタン・プロミセズ」のビゴ・モーテンセン、主演女優賞が「あるスキャンダルの覚え書き」のジュディ・デンチ、脚本賞が「あるスキャンダルの覚え書き」のパトリック・マーバー、長編ドキュメンタリー賞が「LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー」。また、英国映画を世界に広めた俳優に贈られる“リチャード・ハリス賞”には「ディパーテッド」「ベオウルフ/呪われし勇者」のレイ・ウィンストンが選出された。
なお、「コントロール」は08年春、全国ロードショー。
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