LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー

劇場公開日:

解説

1977年に鮮烈なデビューを飾り、現在でも多くのアーティストに影響を与え続けているイギリスのパンク・バンド“ザ・クラッシュ”。その中心的存在で、2002年にこの世を去ったジョー・ストラマーの人生を振り返るドキュメンタリー。ジョニー・デップやU2のボノらが思いを語るほか、クラッシュ結成当初のライブなど貴重な映像も満載。監督は「NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM」のジュリアン・テンプル。

2006年製作/123分/アイルランド・イギリス合作
原題:Joe Strummer: The Future Is Unwritten
配給:東北新社

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(C) Joe Dilworth

映画レビュー

3.5生き様

2021年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

興奮

ジョー・ストラマーについてのドキュメンタリー。The Clash時代や、アレックス・コックス監督やジム・ジャームッシュ監督らと映画の仕事をしていた時代も勿論だが、晩年の生き様が物凄くカッコ良い。パンクロッカーからスターへと成り上がり、酸いも甘いも噛み分け、魂を使い果たしたThe Clash時代。その燃え尽きた魂が再び火を灯し、本来の自分の心に従って生きた晩年の姿。一貫してジョー・ストラマーの書く歌詞は奥深くて力強い。社会を、そして人間性を良き方向へ導こうとする意志とパワーに満ち溢れている。パンクは勿論、やはり人間は生き様ですね。彼のことを語る出演者の顔触れも超豪華で見応えたっぷりだった。

P.S. アレックス・コックス監督の新作を長年待ち侘びまているのだが、監督業を引退してしまったのだろうか?

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バンデラス

4.0この時代にも強烈な主張がほしい♪

2020年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 クラッシュが活躍していた当時は、パンクなんて音楽じゃないと思っていた自分。聴いてすぐに歌詞がわかるわけじゃなかったからという理由と、イギリスだけのものだろうという偏見があったからだと今更ながらに思う。貴重な映像に日本語和訳が乗っかると、自然に湧き出るエネルギッシュな体制批判に胸を揺さぶられるくらいにカッコよく感じてしまう。

 インドで生まれた父が外交官としてロンドンに生活拠点を移し、世界各国で仕事する父。音楽はハリー・べラフォンテからストーンズなど聞いていた子ども時代から、アパルトヘイト闘争やベトナム戦争の時代を生きてきたジョー・ストラマー。メンバーを何人もクビにしたというが、ストイックで、エネルギー発散するためには必要なことだったのだろう。

 デビュー当時からの映像と、元カノやいとこ、友人、ギタリスト・ミック・ジョーンズなどの語りとともにジョー・ストラマーのパフォーマンスを見せてくれる作品で、多くの有名俳優などもストラマーを語る。終盤はクラッシュではなく、ジョー・ストラマー&メスカレロス。彼のメッセージ色は健在で、東京公演、そして消防士のストライキに賛同してコンサートを行った様子など。

 先日観た『白い暴動』(2019)ではラストで使われた同名曲が冒頭で演奏され、とにかく見入ってしまった。途中から眠たくなったけど、ガールズ・バンドに全裸の男が乱入してくるコンサートシーンで目が覚めた。

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kossy

4.0ジョー・ストラマーの人間性

2018年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

ミュージシャンから映画俳優、監督と元メンバーや友人など豪華なインタビューが収められているのにポール・シムノンが不在なのが誠に残念。

幼少からジョー・ストラマーになる前の貴重な彼の映像が観れてバンド遍歴もThe 101'ersからThe ClashとThe Mescalerosまで凝縮されレア感満載。

昔の友人を冷めた態度で遠退けたりトッパー・ヒードンに対する酷い仕打ちなど怖いイメージもあったり知らなかったジョー・ストラマーの人間性も深く描かれている。

ミック・ジョーンズとの再会のステージが消防士のストライキの場って泣けるサプライズ。

The Clash以前、その後とジョー・ストラマーの歩んだ歴史に人間性など映像で知れる貴重な作品。

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万年 東一

4.5未来が少し信じれるぜ!

2007年11月18日

興奮

知的

クラッシュの遺産は、単なる音楽的事情だけじゃ済まない。

人が生きるうえで必要な備品だ。
何よりも、惜しみなく与えてくれた・・・そこに感動を見出せる。

しかし、僕ら日本人は、彼らの忠告に耳を貸さなかったが為に、ありえない程に住みづらい社会を作ってしまったのだ。

この映画は、単なるバイオグラフではない!

クラッシュのリーダーであるジョー・ストラマーが、今でも空の上から「思考を止めぬように」と、僕らに指示し続けている。

その証しである。

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