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「インファナル・アフェア」監督と「24」プロデューサーが強力タッグ

2007年6月26日 12:00

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「ディパーテッド」景気で ウハウハ!
「ディパーテッド」景気で ウハウハ!

[映画.com ニュース] 今年のアカデミー作品賞受賞作「ディパーテッド」のオリジナル版として一躍注目を浴びた香港ノワール「インファナル・アフェア」の監督、アンドリュー・ラウ(共同監督アラン・マック)と、米FOXのスリラー「24」を制作総指揮するトニー・クランツが、このたび強力タッグを組み、香港アクションの製作会社“Qi”を設立。ワインスタイン・カンパニーが、この両者と契約、製作される3本の国際配給権とホームビデオ化権を取得した、と米バラエティ紙が報じた。

“Qi”は漢字で“気”。ラウ監督が付けた名前で、パンチやキックだけの単なるマーシャル・アーツ映画ではなく、中国の気功のように“剛”と“柔”を合わせ持ち、プロットがよく効いたアクション作品を目指すという。英語で撮影されるが、ジャッキー・チェンジェット・リーの次世代の若いアクションスターを創出することが目標になる。第1弾作品は、ワインスタイン社が集めたアジア映画基金275万ドル(約3.4億円)を元手に、アメリカ国内から脚本家を近々選び、年内にもクランクイン予定。

ラウ監督の近作は、06年のトニー・レオン金城武主演作「傷だらけの男たち」(7月7日公開)、07年のリチャード・ギアクレア・デーンズ主演作「消えた天使」(8月4日公開)の日本公開を間近に控える。後者の作品をはじめ、20世紀フォックス製作の「ゴールド・バンディッツ(原題)」を近く監督するなど、ハリウッド進出にも成功しているが、究極の目標は、東洋と西洋が融合した作品。ワイヤーアクションを駆使した「グリーン・デスティニー」に代表される武侠映画なども手掛けるつもりだ。

ワインスタイン社はアジア映画路線として「少林サッカー」などを全米配給した実績を持つ。カンヌ映画祭のオープニングを飾ったウォン・カーウァイ監督作品「マイ・ブルーベリー・ナイツ」に次いで現在、ピーター・パウ監督(「グリーン・デスティニー」の撮影監督)の「ムーラン」(ディズニー・アニメで一度映画化)の実写活劇版、黒澤明監督の傑作時代劇「七人の侍」のリメイク版に着手している。

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