傷だらけの男たち 劇場公開日:2007年7月7日
解説 「インファナル・アフェア」シリーズの監督・スタッフが、トニー・レオン&金城武を主演に迎えて放つクライム・サスペンス。元刑事の私立探偵ポンは、恋人の自殺が原因で酒びたりの生活を送るように。一方、彼の元上司であるベテラン刑事ヘイは、大富豪の娘と結婚し幸せの絶頂にいた。そんな2人の運命が、ある殺人事件をきっかけに再び交錯していく。「ディパーテッド」に続き、レオナルド・ディカプリオ主演でハリウッドリメイクが決定した話題作。
2006年製作/111分/PG12/香港 原題:傷城 配給:エイベックス・エンタテインメント
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2019年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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何を書こうにもネタバレになってしまいそう・・・そんな序盤のストーリー(もしくは映像)。なにしろ、イメージ映像であったとしても妄想であったにしても反則技ギミックを用いない限り、真犯人はトニー・レオンに決まっているからだ。それでも映画を観ているファン心理としては、「違っていて欲しい」「あれは丹波哲郎の亡霊かなにかだ」などと願うばかり。 たしかに、香港ノワールとして鑑賞するのであれば問題ないのかもしれません。推理サスペンスを期待していたならば、明らかに拍子抜けするのです。男たちの過去を徐々に描いていくようなスリリングなモノでもないし、ほとんど予想できてしまう範囲なのです。これでもこの脚本はハリウッドでのリメイクが決まっている。もし、これが真犯人を明かさないような展開ならば・・・と期待しても、オリジナルを知ってる段階でボツ。 サスペンスといえば、「犯人はお前だろ!」と脅迫まがいの電話をかけてきた奴!あれは一体誰だったのか?一緒に放火して殺してしまった奴?よくわからない。そして、金城武の情報屋として活躍していた男もトニー・レオンの仲間だったのか?電話爆破させた男と同一人物だったような・・・この2点の謎が残ってしまう・・・ 犯人だと疑われてハラハラするような心理描写。“CONFESSION OF PAIN”という原題が示すように、クライマックスでは、犯人だとわかってしまっても同情してしまう友情(のようなもの)。そして、大きなものを失ってしまうという皮肉な結果。観ているこちら側まで傷だらけになってしまいそうな最期にはなるのですが、それならば中盤にもっと感情移入させるような仕掛けをしてもらいたかった・・・などと考えるのは贅沢なことだろうか。
2018年12月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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トニー・レオンが犯人だということを、観ている人も最後までわからないように演出するべきだったような…
2016年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
雰囲気や役者の演技は良かった。でも設定や脚本に継ぎ接ぎ感が漂う。練り込み不足で継ぎ目が馴染んでいない。
2015年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:70点 ) 撮影は風景と背景の取り入れ方や美的な感性の良さがある。映像と音楽とで雰囲気を作り出すのが上手い。そのような雰囲気の中で傷を引きずって生きる金城武は良かったと思う。 反面、いくつか起きた重要な何かの出来事がはっきりと劇中に描かれないため、物語の展開に深みが出ない。恋人のこと、殺人事件のこと、寺の死体、知り合ったきっかけ、昔の事件、生い立ち、それらが語られるだけだったり間接的に描かれるだけだったりでは物足りない。最後の病室での場面ですらそうだった。雰囲気は良く出ていても、それを支える描写や展開が浅いために受けとる印象も浅くなる。それは犯罪計画に関しても同様で、どうやって情報収集し計画し実行したのかについて明確さがないため、犯罪作品としても中途半端。