マイ・ブルーベリー・ナイツ

劇場公開日:

マイ・ブルーベリー・ナイツ

解説

「2046」「恋する惑星」のウォン・カーウァイ監督が初めて英語劇に挑んだラブストーリー。失恋したばかりのエリザベスは、カフェオーナーのジェレミーが焼くブルーベリーパイによって少しずつ癒されていく。それでも元恋人への想いを捨てきれない彼女はひとり旅に出ることを決意し……。グラミー賞受賞歌手ノラ・ジョーンズが主演デビューを飾ったほか、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズら豪華キャストが勢ぞろい。

2007年製作/95分/香港・フランス合作
原題:My Blueberry Nights
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2008年3月22日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第60回 カンヌ国際映画祭(2007年)

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出品作品 ウォン・カーウァイ
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(C)Block 2 PICTURES 2006

映画レビュー

4.5愛の永遠を信じられなくなった心と、執着と孤独・迷子の行方。

2022年9月3日
PCから投稿

悲しい

怖い

幸せ

独特の色彩・映像感覚。カメラワーク。
 ブルーベリーの紺青色をベースにした、電飾のきらびやかさ。それと反比例するかのような人間模様。
 突き抜けた空。道路のみが映し出される場面。疾走感。
 映像に関しては、考えに考え抜かれたものだと職人芸に息を飲む。
そうか『ブエノスアイレス』の監督作品だったのか。

そして、その映像・物語を包む音楽。
ある物語は、心が張り裂けそうなほど切なく痛いのに、そんな想いまで、優しく包んでくれる。
他の物語も含めて、心地よい酔いに連れて行ってくれる。

旅に出たくなる。自分を見つめるための。

”失恋した主人公とカフェオーナーの…”という説明がされているけど、そういう部分もあるが、そうと説明しきれない映画。
 主人公の失恋の痛手、カフェ オーナーとの関係が、パイの皮のように土台としてありつつも、中のブルーベリーのような味わいをみせる3つの物語が展開する。
 『ブエノスアイレス』のように傷つけあう関係しかもてないアニーとス―・リン。
 人の心を読み切ることができて操れると自負していたが、肝心なところではずしてしまうレスリー。
 ”鍵”と”迷子”をめぐるカフェオーナーの恋。
 エリザベスが旅先からジェレミーに葉書を送るが、そのエピソードも特に発展はしない。
 主人公は狂言回しのような役割で物語は進む。

物語だけをみると他にもありそうな話。長々と説明しない。その出来ごとの寸景で語る。へたをすると鑑賞しているこちらが置いてきぼりになってしまうのだが、その僅かなエピソードの中で、一人ひとりの表情を本当に丁寧におっているので、その人物の心情を追体験してしまう。心が痛くなる。
 特にデイビット氏がすさまじい。その恋人を演じたレイチェルさんもすごい。

だからか、この映画でも人を求めるってどういうことなんだろうと胸を締め付けられる。
「他人を鏡にして自分をみる」ように。

入れ子のように挿入された物語は切なく、心がはりさかれて痛い。
 でも、ラストの、ス―・リンの、レスリーの、エリザベスとジェレミーの表情にほっとする。
 万人受けするアップルパイではないけれど、ここぞと言う時チョイスしたいブルーベリーパイのような映画。

☆   ☆   ☆

「Special thanks Louis Vuitton」と、エンドクレジットに出てくる。
ルイ・ヴィトンが全面協力したらしい。
 ブランドに疎い私は、ラストの方でエリザベスがもっているものしかわからなかったけど、様々な協力しているのだろう。

『旅するルイ・ヴィトン』展とのコラボの上映会で鑑賞。
映画鑑賞後、展示会も鑑賞。
 デパート等に並んでいるような権威づけのための”ブランド”品だけでなく、様々な品物が展示。悪条件の中で携帯物を守るために作成されたもの。レコードや楽器、帽子、茶道具など繊細なもののための鞄。こんなもののための鞄?と驚いてしまった品の数々。と、改めて世界に冠するそのブランド底力を鑑賞させていただきました。
 こういう鞄等があったから様々なロケ等ができたんだろうなと、この映画に限らず、すべての映画・文化の発展・流通に寄与されてきたことに関して、改めてルイヴィトンに感謝します。

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とみいじょん

3.0【”私にはNYのジェレミーが作るブルーベリーパイが待っている・・。”若きノラ・ジョーンズの恋物語をジュードロウ、レイチェルワイズ、ナタリーポートマンが支えています。】

2022年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

幸せ

ー 物語はシンプル。恋人と別れたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)が飛び込んだバーで、ジェレミーから供されたのは、”余り売れない”ブルーベリーパイだった。-

・その後、彼女はメンフィスでアルコール依存の警官アーニーとバーで知り合い、彼の元妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)とも会話を交わす。
 けれど、アーニーは事故で亡くなって・・。

・次に彼女が行ったのは、ベガス。賭博場で、レスリー(ナタリー・ポートマン)と出会い、ポーカーに負けていた彼女にレスリーの車を担保に大金を貸すも・・。

<様々な経験を重ね、300日ぶりに戻って来たNY。
 そこには、ジェレミーが営むバーが変わらず似合って、彼女はそこでステーキを頼む・・。
 ショートフィルムであり、ノラ・ジョーンズのPVとしても観れるが、面白き作品でもある。>

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NOBU

3.0贅沢なPV

2021年10月31日
iPhoneアプリから投稿

ノラ・ジョーンズのための映画。よくあるアイドル映画なんだけど、監督とジュード・ローのおかげで素敵に観えちゃいます。

10代の頃に観るとキュンとするかも

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大粒 まろん

3.51人でしっぽり系

2021年10月8日
iPhoneアプリから投稿

ノラジョーンズの曲を聴きながら
ワインでも片手に
なんとなく洒落た夜を過ごしたい
そんな時におすすめ。笑

話は、特に面白くなかった
あ、ナタリーポートマンでてる!くらい

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のん