B・ベルトルッチ監督、今年のベネチア映画祭栄誉金獅子賞に
2007年6月21日 12:00
[映画.com ニュース] 「ラストエンペラー」(87)でオスカーを受賞したイタリア人監督ベルナルド・ベルトルッチが、今年の8月29日から9月8日まで開催される第64回ベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞することが、6月18日、映画祭事務局から発表された。
1932年に始まり、カンヌ、ベルリンとともに世界3大映画祭と呼ばれるベネチア映画祭で最高賞「金獅子賞」と同じ称号を持つ栄誉金獅子賞は、長年にわたって世界の映画をリードしてきた映画人に与えられる。過去にフェデリコ・フェリーニ、スティーブン・スピルバーグ、スタンリー・キューブリック、クリント・イーストウッドといった巨匠が受賞しており、2年前に日本の宮崎駿監督も“巨匠”の仲間入りをしている。
イタリア・パルマに生まれた今年66歳のベルトルッチ監督は、20代前半で映画監督デビューし、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督に師事。その後、「暗殺の森」「ラストタンゴ・イン・パリ」(オスカー・ノミネート)といった数々の衝撃作を監督。撮影監督ビットリオ・ストラーロとともに映像の革新に努め、「ラストエンペラー」で作品賞・監督賞などを受賞した。しかし、ローマやロンドンを活動拠点にしていながらも、これまでヨーロッパの3大映画祭の主要賞とは縁遠く、今回が初めてのこと。
ベルトルッチ監督には映画祭最終日9月8日の授賞式で、金のライオンをかたどったトロフィーが贈られ、それを記念して71年の監督作品「暗殺のオペラ」完全修復版が上映される。
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